FX取引では、「そろそろ反転しそう」「今は高値掴みでは?」と感じる場面がよくあります。
そんなときに役立つのが ウィリアムズ%R(ウィリアムズ・パーセント・アール) です。
ウィリアムズ%Rは、相場が買われ過ぎか売られ過ぎかを数値で判断できる オシレーター系のテクニカル指標です。
この記事では、ウィリアムズ%Rの仕組み・計算方法・見方・FXでの具体的な活用例・注意点 を、初心者にもわかりやすく解説します。
ウィリアムズ%Rとは?
ウィリアムズ%R(Williams %R) とは、
👉 一定期間の値動きの中で、現在の終値がどの位置にあるかを示すテクニカル指標 です。
数値は 0から-100の範囲 で表示され、
-
0に近いほど → 買われ過ぎ
-
-100に近いほど → 売られ過ぎ
と判断します。
RSIやストキャスティクスと同じく、
相場の過熱感を測るオシレーター系指標 に分類されます。
ウィリアムズ%Rの計算式
ウィリアムズ%Rは、次の計算式で求められます。
ウィリアムズ%R = 100 ×(直近の終値 − n日間の高値)÷(n日間の高値 − n日間の安値)
この計算により、
-
終値が期間内の高値に近い → 数値は0に近づく
-
終値が期間内の安値に近い → 数値は-100に近づく
という仕組みになっています。
ウィリアムズ%Rの基本的な見方
買われ過ぎ・売られ過ぎの判断基準
一般的には、以下の水準が目安になります。
-
-20以上 → 買われ過ぎ
-
-80以下 → 売られ過ぎ
このゾーンに入ったとき、
「そろそろ反転する可能性がある」と考えます。
FXでの具体的な取引シーン例
例:ポンド/円(GBP/JPY)1時間足
-
ウィリアムズ%Rが -85付近まで低下
-
その後、-80を上抜け
このような場面では、
売られ過ぎ状態からの反発 を示唆しており、
短期的な買いエントリーを検討する材料になります。
逆に、
-
-15付近まで上昇
-
-20を下抜け
した場合は、
買われ過ぎからの下落 に注意します。
ウィリアムズ%Rが向いている相場
ウィリアムズ%Rは、
レンジ相場(横ばい相場) で特に効果を発揮します。
-
上がり過ぎたら売る
-
下がり過ぎたら買う
といった 逆張り戦略 と相性が良い指標です。
使う際の注意点・リスク
ウィリアムズ%Rを使う上で、次の点には注意が必要です。
-
強いトレンド相場では 買われ過ぎ・売られ過ぎが続く
-
数値だけで判断すると ダマシが多くなる
-
エントリーが早すぎる場合がある
そのため、
-
移動平均線
-
トレンドライン
-
サポート・レジスタンス
などと組み合わせて使うことが重要です。
初心者におすすめの使い方
FX初心者の方には、次のような使い方がおすすめです。
-
ウィリアムズ%Rで 過熱感をチェック
-
トレンド方向は 移動平均線で確認
-
小ロット+必ず損切り設定
「売られ過ぎだから必ず上がる」
「買われ過ぎだから必ず下がる」
と決めつけないことが、失敗を防ぐコツです。
RSI・ストキャスティクスとの違い
ウィリアムズ%Rは、
ストキャスティクスと非常に似た性質 を持っています。
-
反応が早い
-
短期売買向き
-
過熱感の把握が得意
一方で、
ノイズも出やすいため、
他の指標と併用する前提 で使うのが現実的です。
まとめ|ウィリアムズ%Rは相場の過熱感を知るための指標
-
ウィリアムズ%Rは 買われ過ぎ・売られ過ぎを数値で表示
-
0に近いほど買われ過ぎ、-100に近いほど売られ過ぎ
-
レンジ相場で特に有効
-
トレンド系指標と組み合わせることで実戦向きになる
ウィリアムズ%Rを正しく使えば、
高値掴みや安値売りを避けるヒント が得られます。
こちらもご覧ください

