乖離率(かいりりつ)とは、現在の価格が移動平均線からどれくらい離れているかを数値で表したものです。
株式投資では「移動平均乖離率」とも呼ばれ、売られすぎ・買われすぎを判断する材料として使われます。
相場では一般的に、
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売られすぎた銘柄は反発しやすい
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買われすぎた銘柄は調整しやすい
という傾向があります。
乖離率は、こうした相場の過熱感を客観的に把握するための指標です。
乖離率の計算方法と基本的な見方
乖離率は、以下のような考え方で算出されます。
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現在の価格が移動平均線より上 → プラスの乖離率
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現在の価格が移動平均線より下 → マイナスの乖離率
FXで例えると、
「レートが短期移動平均線からどれだけ離れているか」
を見るイメージに近いでしょう。
数値が大きくなるほど、価格は移動平均線から大きく離れている状態を示します。
なぜ乖離率が大きいと反発しやすいのか
本来、価格と移動平均線は、
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近づいたり
-
離れたり
を繰り返しながら推移します。
しかし、特に大きな材料がないにもかかわらず、価格が極端に移動平均線から離れた場合、反動で移動平均線に近づこうとする動きが出やすくなります。
これはFXでもよく見られる、
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急騰・急落の後の戻り
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行き過ぎた相場の調整
と同じ考え方です。
材料がある場合は乖離が続くこともある
注意したいのは、必ずしも乖離率が大きい=すぐ反発するわけではないという点です。
例えば、
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決算や経済指標などの重要材料
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金融政策の変更
-
想定外のニュース
こうした要因がある場合、価格は大きく乖離したまま推移することも珍しくありません。
FXで言えば、
「重要指標でトレンドが発生し、乖離したまま走る相場」
と同じ状況です。
ワンポイント:乖離率には銘柄ごとのクセがある
株価がどれくらい乖離すると反発しやすいかは、銘柄ごとに特徴(クセ)があります。
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乖離率が±5%程度で反応する銘柄
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±10%以上にならないと動かない銘柄
過去のチャートを検証することで、
「この銘柄はどの程度の乖離で反応しやすいか」
が見えてくることがあります。
ただし、これはあくまで経験則であり、常に当てはまるわけではありません。
FXトレーダーが乖離率を使うときの注意点
乖離率は便利な指標ですが、単独で使うのは危険です。
注意点としては、
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トレンドの方向を無視しない
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材料の有無を確認する
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他のテクニカル指標と組み合わせる
といった点が重要です。
FXでは、
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移動平均線
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RSI
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MACD
などと併用することで、判断の精度が高まります。
まとめ:乖離率は相場の「行き過ぎ」を測る物差し
乖離率とは、価格と移動平均線の距離から、相場の過熱感を判断するテクニカル指標です。
売られすぎ・買われすぎを把握するのに役立ちますが、万能ではありません。
FXでも株式でも、
「一つの指標に頼らず、複数の材料を組み合わせて判断する」
ことが、安定したトレードにつながります。
乖離率を上手に活用し、冷静な相場判断に役立てていきましょう。
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