価格優先の原則とは

価格優先の原則とは?FX初心者が知っておくべき注文成立の仕組み

FX(外国為替証拠金取引)で取引をしていると、「なぜ自分の注文は約定しなかったのか」「同じ価格なのに他の注文が先に通ったのはなぜか」と疑問に思うことがあります。
その背景にある考え方のひとつが、価格優先の原則です。
この記事では、価格優先の原則の基本から、FX取引での実践的な理解ポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。

価格優先の原則(かかくゆうせんのげんそく)とは?

価格優先の原則とは、売買注文を成立させる際に、価格条件がより有利な注文を優先するルールです。
これは証券取引所で採用されている基本的な注文処理ルールのひとつで、FXの注文約定の考え方を理解するうえでも重要です。

具体的には次のように扱われます。

・売り注文同士 → 価格が低い注文が優先
・買い注文同士 → 価格が高い注文が優先

つまり、市場にとって「より有利な価格」を提示している注文が先に約定します。

具体例でわかる価格優先の原則

売り注文の場合

同じ銘柄で、以下の売り注文が出ているとします。

・500円で1,000株売りたい
・501円で1,000株売りたい

この場合、500円で売りたい注文が優先されます。
なぜなら、買い手にとっては500円の方が有利だからです。

買い注文の場合

一方、買い注文では次のようになります。

・500円で1,000株買いたい
・501円で1,000株買いたい

この場合は、501円で買いたい注文が優先されます。
売り手にとって、より高い価格で売れる注文が有利になるためです。

FX取引における価格優先の考え方

FXは証券取引所の板取引とは仕組みが異なりますが、注文が成立する基本的な考え方は共通しています。

FXでは、

・買いはAsk(売値)
・売りはBid(買値)

で約定しますが、複数の注文が並ぶ場面では、
「より有利な価格を提示している注文が先に通る」
という価格優先の考え方がベースになっています。

指値注文で差が出るポイント

たとえば、ドル円で以下の指値注文があった場合を考えます。

・110.00円で買い指値
・110.01円で買い指値

この場合、110.01円の買い指値の方が先に約定しやすいです。
わずか0.01円の差でも、価格優先の原則により結果が変わることがあります。

FX初心者が「あと少し価格が届かなかった」という経験をする理由のひとつが、ここにあります。

成行注文優先・時間優先の原則も重要

価格優先の原則に加えて、注文の世界には以下のルールも存在します。

成行注文優先の原則

価格を指定しない成行注文がある場合、
指値注文よりも成行注文が優先して約定します。

急な値動きや重要な経済指標発表時には、
成行注文が一気に処理され、想定より不利な価格で約定することもあります。

時間優先の原則

価格条件がまったく同じ注文が複数ある場合は、
先に出された注文が優先されます。

そのため、人気の価格帯では、
「同じ価格でも約定しない」
という状況が起こることがあります。

FX初心者が注意すべきポイント

価格優先の原則を理解していないと、次のような誤解が生まれがちです。

・自分の注文だけが不利に扱われた
・FX会社の不正ではないかと疑ってしまう
・約定しない理由がわからず感情的になる

しかし多くの場合、市場ルールどおりに処理されているだけです。

まとめ:価格優先の原則を理解すると約定の納得感が変わる

価格優先の原則は、
「より有利な価格を提示した注文から約定する」
という極めて合理的なルールです。

FX取引では、

・指値の置き方
・約定しやすさの違い
・スキャルピングやデイトレでの注文戦略

に大きく関わってきます。

注文が思い通りに通らなかったときこそ、
価格優先・成行優先・時間優先という基本ルールを思い出してください。
それだけで、FX取引への理解と納得感は大きく深まります。

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