保険金額とは

保険金額とは?保険金との違いや生命保険・損害保険での意味を解説

生命保険や損害保険の契約を結ぶ際に必ず出てくる用語のひとつが「保険金額(ほけんきんがく)」。
しかし、「保険金と何が違うの?」「どうやって決まるの?」と疑問に思う方も少なくありません。

この記事では、保険金額の基本的な意味、生命保険と損害保険での違い、似ている用語『保険金』との違いをわかりやすく解説します。

保険金額とは?

保険金額とは、保険契約においてあらかじめ定められている金額のことを指します。

  • 生命保険の場合:死亡や高度障害などの保険事故が発生した際に、契約で約束された一定の金額(給付額)

  • 損害保険の場合:実際に生じた損害を補填する際の「支払いの上限額」

つまり、生命保険では「定額で支払われる約束金額」、損害保険では「補償の限度額」として位置づけられます。

生命保険における保険金額のイメージ

例:死亡保険金額 1,000万円の契約
→ 被保険者が死亡した場合、契約で定められた1,000万円が受取人に支払われます。

生命保険は「万一のときにあらかじめ決めた金額を受け取れる」仕組みなので、保険金額がそのまま受け取り金額になるのが特徴です。

損害保険における保険金額のイメージ

例:火災保険で保険金額 2,000万円の契約
→ 実際の火災で損害額が1,200万円だった場合、支払われるのは1,200万円(損害額分)。
→ 損害額が3,000万円だった場合でも、支払われるのは契約の限度である2,000万円まで。

損害保険は「実際の損害を補う」ための仕組みなので、保険金額はあくまで補償の上限額を意味します。

「保険金額」と「保険金」の違い

似ていて混同しやすい言葉ですが、意味は異なります。

  • 保険金額:契約時にあらかじめ決められた金額(約束された額、または上限額)

  • 保険金:実際に保険事故が発生したときに支払われるお金

👉 例でいうと、

  • 生命保険 → 保険金額 1,000万円の契約 → 実際に支払われる保険金も1,000万円

  • 損害保険 → 保険金額 2,000万円の契約 → 損害が1,200万円なら保険金は1,200万円

 

保険金額の決め方のポイント

保険金額は、保険契約者と保険会社との契約によって定められます。
設定の仕方によって、保険料の負担や保障の厚さが大きく変わるため注意が必要です。

  • 生命保険の場合
    ・家族の生活費や教育費をカバーできる額を目安にする
    ・年収や住宅ローンの残高などを考慮して設定する

  • 損害保険の場合
    ・火災保険なら建物や家財の再建費用を考慮
    ・自動車保険なら車の時価額や補償内容に応じて設定

 

まとめ

  • 保険金額とは、契約で定められた一定の金額(生命保険では定額、損害保険では上限額)。

  • 保険金とは、実際に事故が起きた際に支払われるお金。

  • 生命保険では「決まった額が支払われる」、損害保険では「損害額に応じて上限まで支払われる」。

  • 保険金額の設定は、生活設計や資産状況に合わせて行うことが大切。

さらに参照してください:

保険金詐欺とは?手口や事例、防止策をわかりやすく解説