共済掛金とは

共済掛金(きょうさいかけきん)とは?保険料との違いや注意点をわかりやすく解説

共済に加入する際に必ず登場する「共済掛金(きょうさいかけきん)」という言葉。
保険に慣れていない方にとっては、あまり聞きなれない用語かもしれません。
でも実は、これは保険で言う「保険料」とほぼ同じ意味を持つ大切なキーワードです。

この記事では、「共済掛金」とは何か、その仕組みや使われ方、民間保険との違いについてわかりやすく解説します。

✅ 共済掛金とは?

「共済掛金」とは、共済契約をする際に契約者が毎月または年に一度支払うお金のことです。
民間の保険でいうところの「保険料」にあたります。

共済は、相互扶助の精神に基づいて成り立っている仕組みであり、同じ組織に所属する人たちが万が一のときに支え合うためにお金(掛金)を出し合います。

💡 具体例:

JA共済や全労済(こくみん共済)、都道府県民共済などに加入している人が、毎月支払っているお金が「共済掛金」です。

✅ 民間保険との違い:掛金と保険料の違いは?

項目 共済掛金 保険料(民間保険)
運営主体 非営利団体(共済組合など) 営利企業(保険会社)
目的 相互扶助 経済的保障と利益の追求
余剰金の扱い 剰余金が割戻金として戻る場合も 配当金や割戻金の制度あり(商品による)
保険料の安さ 比較的安価なことが多い サービス内容により高額になることも
種類の豊富さ 限定的 多種多様な商品から選べる

✅ 共済掛金の特徴と注意点

1. 年齢や保障内容に応じて金額が決まる

掛金の金額は、年齢や選ぶ保障内容によって異なります。特に年齢が上がると、掛金も高くなる傾向があります。

2. 掛け捨て型が多い

共済の多くは掛け捨て型です。つまり、満期になっても支払った掛金は基本的に戻ってきません(ただし一部、割戻金がある場合も)。

3. 割戻金がある場合も

共済の運営で剰余金が出た場合、その一部を「割戻金」として契約者に返還する制度があります。

これは非営利団体ならではの仕組みです。

✅ 共済掛金の支払い方法

支払い方法は主に以下のようなものがあります:

  • 銀行口座引き落とし

  • 給与天引き(共済が職場で取り扱われている場合)

  • クレジットカード決済(取り扱いのある共済団体のみ)

支払いを滞らせると、保障が受けられなくなることもあるため注意が必要です。

✅ 共済掛金は控除の対象になる?

はい、なります。
一定の条件を満たす共済契約に加入していれば、「生命保険料控除」の対象になります。
年末調整や確定申告の際に、「共済掛金払込証明書」を提出することで、所得税や住民税の軽減につながります。

✅ まとめ:共済掛金は共済加入の「基本」

共済掛金とは、共済の保障を受けるために毎月支払うお金のことです。
保険の「保険料」と似た概念ですが、非営利の共済ならではの特色があります。

保険を検討する際には、民間保険と共済の違いを理解し、自分にとって最適な保障を選ぶようにしましょう。

さらに参照してください:

共済組合(きょうさいくみあい)とは?公務員や教職員のための保険制度をやさしく解説