協会けんぽとは

協会けんぽ(きょうかいけんぽ)とは?対象者・特徴・加入手続きまでわかりやすく解説!

協会けんぽって聞いたことあるけど、会社の保険とどう違うの?」
「中小企業に勤めている自分も関係あるの?」

そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では協会けんぽの概要、対象者、特徴、加入の流れまでをやさしく解説します。

✅ 協会けんぽとは?かんたんに言うと「中小企業の会社員が入る健康保険」

協会けんぽ」とは、正式名称を全国健康保険協会(略称:協会)の健康保険制度といいます。

主に以下のような人が対象です:

  • 中小企業など健康保険組合のない企業に勤務している人

  • その人に扶養されている配偶者や子どもなどの家族

この制度は、平成20年10月に創設された比較的新しい仕組みで、現在では全国の多くの企業が協会けんぽを利用しています。

✅ 協会けんぽの運営主体は「全国健康保険協会」

協会けんぽを運営しているのは、**全国健康保険協会(全国協会)**です。

この協会は、以下のような業務を担っています:

  • 保険給付(医療費の支払い、高額療養費制度など)

  • 保険事業(健康診断の補助、生活習慣病対策など)

  • 福祉事業(出産育児一時金、傷病手当金など)

  • 保険制度運営の企画・管理

🔍 **「全国健康保険協会=協会けんぽ」**と覚えておくと理解しやすいです。

✅ 協会けんぽと他の健康保険との違いは?

日本の被用者向けの公的医療保険には、いくつかの種類があります。協会けんぽはそのうちの1つです。

保険の種類 主な対象 運営主体
協会けんぽ 中小企業など 全国健康保険協会
健康保険組合 大企業など 各企業が設立する組合
共済組合 公務員など 各官公庁・自治体の共済組合
国民健康保険 自営業・無職 各市区町村

👉 中小企業に勤めている会社員の多くが協会けんぽに加入しています。

✅ 協会けんぽで受けられる主な給付・制度

協会けんぽに加入していると、次のような医療・福祉制度を利用できます。

給付の種類 内容
医療給付 病院での治療費の7割(または8割)を負担してもらえる
高額療養費 医療費が一定額を超えた場合に超過分を支給
傷病手当金 病気やけがで働けなくなったときの生活保障
出産手当金 出産で仕事を休んだときの収入補填
出産育児一時金 出産時に一定額(原則50万円)が支給される

💡 これらはすべて、保険料を支払っていることが前提です。

✅ 協会けんぽの保険料はどう決まる?

協会けんぽの保険料率(何%を保険料として支払うか)は都道府県ごとに異なります。

毎年3月に見直しが行われ、企業と従業員で保険料を折半する仕組みです。

たとえば:

  • 月給30万円の会社員で、東京都の保険料率が10%の場合
    ⇒ 保険料は3万円(月)で、会社と本人がそれぞれ15,000円ずつ負担します。

 

✅ 協会けんぽへの加入はどうするの?

通常は、勤務先の会社が手続きを行ってくれます。従業員本人が特別な申請をする必要はありません。

【加入までの流れ(会社側の手続き)】

  1. 採用時に健康保険加入の必要がある従業員を把握

  2. 「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」を年金事務所へ提出

  3. 協会けんぽから保険証が発行される

 

✅ まとめ:協会けんぽは中小企業で働く人の味方!

協会けんぽは、中小企業に勤務する会社員やその家族のための公的医療保険制度です。
保険料の一部を企業と折半しながら、医療や出産、病気による休職時の保障を受けられる重要な制度です。

知っておきたいポイント:

  • 協会けんぽ=全国健康保険協会が運営する健康保険

  • 中小企業の従業員とその家族が主な対象

  • 医療費の軽減や傷病手当金など、多くの給付が利用できる

  • 保険料は会社と折半で支払われる

さらに参照してください:

共済(きょうさい)とは?保険との違い・種類・メリットを初心者向けに解説