「厚生年金ってよく聞くけど、実際にはどういう制度?」「会社員はみんな加入するの?」
こんな疑問を持っている方へ向けて、厚生年金の仕組みや加入条件、もらえる年金の種類について、初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 厚生年金とは?【読み方:こうせいねんきん】
厚生年金とは、会社員や公務員など、主に雇われて働く人が加入する公的年金制度です。
正式名称は「厚生年金保険」で、老後の生活資金だけでなく、障害や死亡時にも給付が受けられる重要な社会保険です。
📚 厚生年金はどんな人が加入するの?
厚生年金の加入対象は、以下のような人です。
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厚生年金保険の適用事業所(会社・団体など)に勤務している
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原則として70歳未満
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パート・アルバイトでも一定の条件を満たせば加入対象
つまり、一般的な会社に勤めている人であれば、自動的に加入して保険料が給料から天引きされているということになります。
⚠ 例外もあります:
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65歳以上で老齢厚生年金を受給している人など、一部のケースでは加入が免除されます。
🧾 厚生年金に加入すると何がもらえる?
厚生年金に加入すると、以下の3つの給付が受けられます。
給付の種類 | 内容 |
---|---|
老齢厚生年金 | 原則65歳から受け取れる年金。長く加入しているほど受給額が増える |
障害厚生年金 | 病気やケガで生活や仕事に支障が出たときに受け取れる |
遺族厚生年金 | 加入者が亡くなったとき、配偶者や子どもなど遺族が受け取れる |
🧩 国民年金との違いは?
厚生年金に加入している人は、自動的に国民年金(基礎年金)にも加入しています。
つまり、厚生年金加入者は次の2階建て構造の年金制度に加入していることになります。
このように、厚生年金は国民年金の上乗せ部分にあたるため、将来受け取る年金額が多くなります。
💰 厚生年金でもらえる金額は?
厚生年金の受給額は、**加入期間と給与額(標準報酬月額)**によって異なります。
🔢 例:40年間会社員として働いた場合の受給イメージ
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国民年金(基礎年金):約6.5万円/月(※2024年度時点)
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厚生年金(報酬比例):約9〜14万円/月程度(給与水準による)
つまり、合計で毎月15〜20万円ほどが目安となります。
🏢 パート・アルバイトも厚生年金に入るの?
短時間労働者(パート・アルバイト)でも、以下の条件を満たすと厚生年金に加入が必要になります(※勤務先が従業員101人以上の企業など)。
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週の労働時間が20時間以上
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月収が8.8万円以上(2024年現在)
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勤続期間が2か月を超える見込み
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学生でないこと
このように、正社員でなくても条件次第ではしっかり厚生年金に入ることが義務づけられています。
📝 厚生年金に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 自営業やフリーランスは厚生年金に入れないの?
→ 原則として入りません。自営業の方は国民年金のみの加入となります。
Q2. 厚生年金の保険料はいくら?
→ 保険料は会社と本人で半分ずつ負担します。給料に応じて金額が変わり、毎月の天引きで支払われます。
Q3. 将来、年金制度はもらえなくなるのでは?
→ 制度には課題がありますが、厚生年金は「現役世代が支える仕組み」で、すぐに消滅することは考えにくいです。年金改革により持続可能な運用が続けられています。
✅ まとめ|厚生年金は老後・病気・死亡時の重要な保障
厚生年金は、老後の生活費だけでなく、万が一のときにも家族を支えてくれる大切な制度です。
会社に勤めている限り、自動的に加入するものですが、その仕組みを理解することで、将来の備えにも大きな差が出てきます。
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