保険に加入するときに「年齢」はとても重要な要素です。実は、保険会社が保険料を決める際に使う年齢は、単なる「誕生日時点の年齢」ではなく、「契約年齢(けいやくねんれい)」と呼ばれる独自の基準で計算されることをご存じですか?
この記事では、契約年齢とは何か、どうやって計算されるのか、具体的な例とともにわかりやすく解説します。
契約年齢とは?基本の意味を押さえよう
「契約年齢」とは、保険契約時に保険料を計算するための基準となる被保険者の年齢のことです。
保険料は年齢が上がるほど高くなる傾向にあるため、契約年齢が1歳違うだけでも、月々の保険料に差が出ることがあります。
✅ ポイント
実際の「満年齢」とは異なるルールで決まるため、加入タイミングによっては「1歳分」保険料が高くなることも!
契約年齢の計算方法は2つある
契約年齢の算出方法には、保険会社によって次のいずれかが用いられています。
① 満年齢の切り捨て方式(一般的な方法)
被保険者の誕生日からの経過月数にかかわらず、満年齢だけで計算する方法です。
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例:25歳7カ月 → 契約年齢は「25歳」
この方法では、誕生日を過ぎていても次の誕生日までは「1つ下の年齢」で保険に加入できることになります。
② 6カ月基準の切り上げ・切り捨て方式
誕生日を過ぎてからの経過が6カ月を超えるかどうかで判断します。
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6カ月以下:切り捨て
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6カ月超:切り上げ
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例:25歳7カ月 → 契約年齢は「26歳」
この方式では、半年を過ぎると契約年齢が1歳上がるため、注意が必要です。
保険会社によって方式が異なる!事前確認が重要
契約年齢の計算方法は保険会社によって異なるため、「○歳のうちに加入したつもりが、実は○+1歳での計算になっていた」というケースもあります。
特に、以下のようなタイミングで保険に加入する場合は注意しましょう。
✅ 加入時の注意ポイント
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誕生日の数カ月後に加入を検討しているとき
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半年を過ぎたばかりのタイミングで申し込みをする場合
同じ保険商品でも、保険会社の契約年齢の扱いによって保険料が異なることがあります。
実際のケースで比較してみよう
以下は、同じ25歳7カ月の人が保険に加入した場合の例です。
計算方式 | 契約年齢 | 月額保険料(例) |
---|---|---|
満年齢で計算(切り捨て) | 25歳 | 8,000円 |
6カ月超で切り上げる方式 | 26歳 | 8,500円 |
➡️ 契約年齢が1歳違うだけで、毎月500円の差が出るケースも。年間で考えると6,000円の差になる可能性があります。
契約年齢と満年齢の違いを理解しておこう
用語 | 定義 |
---|---|
満年齢 | 実際に誕生日を迎えた回数 |
契約年齢 | 保険契約時に用いられる、計算上の年齢(切り捨て or 切り上げ) |
「満年齢=契約年齢」とは限らないため、加入前に計算方式をしっかり確認することが大切です。
まとめ:保険に加入するなら「契約年齢」を意識しよう
契約年齢は、保険料を左右する非常に重要な要素です。
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1歳違うだけで保険料に差が出ることがある
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保険会社ごとに契約年齢の計算方法が違う
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加入前には必ず「どの方式か」を確認すること
特に、誕生日から半年以上経っている方は、「契約年齢」が1歳上がっている可能性があるため要注意です。
これから保険に加入・見直しを考えている方は、契約のタイミングを意識して、少しでもお得な保険選びを心がけましょう!
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