FX(外国為替証拠金取引)を始めると、まず覚えておきたいのが「注文方法」です。その中でも基本となるのが指し値注文(指値)です。
この記事では、FX初心者の方でも迷わないように、指し値注文の仕組み・成行注文との違い・具体的な取引例・注意点まで、実務経験をもとにわかりやすく解説します。
指し値注文とは?FXにおける基本的な意味
指し値注文(さしねちゅうもん)とは、自分が希望する価格を指定して行う注文方法です。
FXの場合、
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買いの指し値注文:この価格以下なら買いたい
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売りの指し値注文:この価格以上なら売りたい
という形で使います。
例えば、現在の米ドル/円が 150.00円 のときに、
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「149.50円まで下がったら買いたい」
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「150.80円まで上がったら売りたい」
といった注文を出すのが、指し値注文です。
指定した価格に到達しなければ約定しないため、自分の想定した価格でのみ取引できるのが最大の特徴です。
指し値注文と成行注文の違い
FXでは、指し値注文と並んで「成行注文(なりゆきちゅうもん)」もよく使われます。両者の違いを整理しておきましょう。
成行注文とは
成行注文は、価格を指定せず、現在出ている最良の価格で即時に売買する注文方法です。
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すぐに約定しやすい
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相場が急変すると、想定外の価格で約定することがある
指し値注文との比較
| 注文方法 | 価格指定 | 約定の速さ | 想定外の価格リスク |
|---|---|---|---|
| 指し値注文 | あり | 遅いことがある | 低い |
| 成行注文 | なし | 速い | 高い |
FX初心者の方には、まず指し値注文を基本にすることをおすすめします。
FX取引での指し値注文の具体例
例1:安く買いたい場合(買い指し値)
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通貨ペア:米ドル/円
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現在価格:150.00円
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注文内容:149.50円で買い指し値
→ 相場が149.50円以下になった場合のみ、買い注文が約定します。
例2:高く売りたい場合(売り指し値)
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通貨ペア:ユーロ/円
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現在価格:165.00円
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注文内容:165.80円で売り指し値
→ 相場が165.80円以上になった場合のみ、売り注文が約定します。
このように、「今すぐではなく、条件が整ったら取引したい」という場面で指し値注文は非常に便利です。
逆指値注文との違いも理解しておこう
FXでは、指し値注文と混同しやすいものとして逆指値注文があります。
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指し値注文:有利な価格で売買するための注文
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逆指値注文:損失を限定する・流れに乗るための注文
例えば、
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「149.00円まで下がったら成行で売る(損切り)」
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「151.00円を超えたら成行で買う(ブレイク狙い)」
といった注文は逆指値注文です。
利益を狙うのが指し値、リスク管理に使うのが逆指値
この使い分けを理解すると、FX取引の精度が一段階上がります。
指し値注文を使うメリット
指し値注文には、FX初心者にとって大きなメリットがあります。
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想定外に高値で買ったり、安値で売ったりしにくい
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冷静な判断で事前に注文を出せる
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相場に張り付かなくても取引できる
特に、値動きが荒い相場や、流動性が一時的に低下する時間帯では、成行注文よりも指し値注文の方が安全なケースが多いです。
指し値注文の注意点とリスク
一方で、指し値注文にも注意点があります。
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指定価格に届かなければ約定しない
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相場が急変すると、チャンスを逃すことがある
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スプレッドの影響で、思ったより約定しない場合がある
そのため、
「必ず入りたい場面」では成行注文、
「価格にこだわりたい場面」では指し値注文、
というように状況に応じて使い分けることが重要です。
まとめ:FX初心者は指し値注文を軸に取引しよう
指し値注文は、FX取引において最も基本であり、かつリスクを抑えやすい注文方法です。
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希望する価格で売買できる
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想定外の約定を防ぎやすい
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初心者でも計画的な取引ができる
FXで長く安定して取引を続けるためには、指し値注文を正しく理解し、逆指値注文と組み合わせたリスク管理が欠かせません。
まずは少額取引で、指し値注文の感覚を身につけていきましょう。
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