損益分岐点(そんえきぶんきてん)は、ビジネスや投資の世界で必ず押さえておきたい重要な考え方です。
「どこから利益が出て、どこから損失になるのか」を明確にする基準点として、多くの企業や投資家が活用しています。
本記事では、損益分岐点の基本的な意味から計算方法、さらにFX取引にどう応用できるのかまで、わかりやすく解説します。
損益分岐点(そんえきぶんきてん)とは?
損益分岐点とは、売上高と費用がちょうど等しくなり、利益も損失もゼロになる売上高のことを指します。
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売上高 > 損益分岐点 → 利益が出る
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売上高 < 損益分岐点 → 損失が出る
企業経営では、「最低限、ここまでは売り上げが必要」という判断基準として使われます。
損益分岐点を理解するための重要な用語
損益分岐点を計算するには、費用を次の2つに分けて考えます。
固定費
売上高の増減に関係なく発生する費用
例:人件費、家賃、システム利用料など
変動費
売上高に比例して増減する費用
例:原材料費、仕入れコスト、販売手数料など
限界利益と限界利益率とは?
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限界利益:売上高 − 変動費
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限界利益率:限界利益 ÷ 売上高
この限界利益が固定費を上回ったとき、はじめて利益が出ます。
損益分岐点の計算式
損益分岐点は、次の式で求められます。
損益分岐点 = 固定費 ÷ {1 −(変動費 ÷ 売上高)}
具体例で見てみましょう
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売上高:1,000億円
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変動費:600億円
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固定費:300億円
この場合、
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変動費率:600 ÷ 1,000 = 0.6
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限界利益率:1 − 0.6 = 0.4
損益分岐点=300 ÷ 0.4 = 750億円
👉 この企業は、
売上高が750億円を超えると利益、下回ると損失となります。
FX取引における「損益分岐点」の考え方
FXには売上高という概念はありませんが、損益分岐点の考え方は非常に重要です。
FXでの損益分岐点とは、主に以下を指します。
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スプレッド
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取引手数料
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スワップポイント
これらのコストを考慮したうえで、
「どこまで価格が動けばプラスになるのか」
という水準が、FXにおける損益分岐点です。
FXの具体的な取引シーン例
例:ドル円を買い(ロング)した場合
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エントリー:USD/JPY 150.000
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スプレッド:0.2銭
この場合、
150.002円以上に上昇して、はじめて利益が発生します。
これがFXにおける実質的な損益分岐点です。
注意点|損益分岐点だけに頼らない
損益分岐点は非常に便利な指標ですが、それだけで判断するのは危険です。
FXでは特に、
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相場の急変
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レバレッジによる損失拡大
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ロスカット水準
なども考慮する必要があります。
必ずリスク管理(損切りライン設定)とセットで考えましょう。
まとめ|損益分岐点は「利益を守るための基準」
損益分岐点は、利益と損失の境目を明確にする重要な考え方です。
企業経営だけでなく、FX取引においても「コストを意識した取引」を行うための基礎になります。
感覚的なトレードではなく、数字に基づいた判断をするためにも、損益分岐点の考え方をぜひ活用してみてください。
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