保険を検討するときに必ず目にする「死亡保険(しぼうほけん)」。
「万が一のときに家族に残す保険」として知られていますが、実は種類によって保険料も保障内容も大きく異なることをご存じでしょうか?
この記事では、死亡保険の基礎知識から、定期保険・終身保険・養老保険の違いまで、保険初心者の方にもわかりやすく解説します。
🔍 死亡保険とは?
死亡保険とは、被保険者が死亡したとき、もしくは高度障害状態になったときに保険金が支払われる保険です。
万が一に備えて、遺された家族の生活費や教育費、葬儀費用などをカバーする目的で加入する人が多い保険で、「生命保険」の中心的な役割を担っています。
✅ 死亡保険の主な種類とその違い
死亡保険には、目的やライフステージに応じた複数の種類があります。ここでは主に3つの代表的なタイプをご紹介します。
① 定期保険(ていきほけん)
保険期間が**一定期間(例:10年、20年、または60歳までなど)**に限定されており、その期間内に被保険者が死亡した場合にのみ、保険金が支払われる保険です。
特徴
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【保険料】 比較的安く抑えられる
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【保障期間】 一定期間に限定
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【貯蓄性】 なし(解約返戻金は基本的にない)
向いている人
・子どもが小さい間だけ保障を確保したい
・なるべく保険料を安く抑えたい
・必要な保障額が明確な人
事例
30歳の夫が、35歳から20年間の定期保険に加入し、保険金1,000万円を設定。
もし55歳までに亡くなった場合は1,000万円が支払われますが、55歳を過ぎて生存していた場合は保険金は支払われません。
② 終身保険(しゅうしんほけん)
名前のとおり、一生涯にわたって保障が続く死亡保険です。契約者がいつ亡くなっても、必ず保険金が支払われます。
特徴
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【保険料】 定期保険より高め
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【保障期間】 一生涯
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【貯蓄性】 あり(解約返戻金がある)
向いている人
・葬儀費用や相続対策を考えている
・長期的な保障を確保したい
・将来的に解約して資金化する可能性も考えている
注意点
解約返戻金は魅力ですが、途中で解約すると受け取れる金額が支払った保険料より少ないこともあります。また、解約後は死亡保障もなくなる点に注意が必要です。
③ 養老保険(ようろうほけん)
保険期間中に死亡した場合は死亡保険金が支払われ、満期時に生存していた場合は満期保険金が支払われる保険です。
特徴
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【保険料】 3つの中では最も高額
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【保障期間】 一定期間(例:60歳まで)
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【貯蓄性】 非常に高い(満期保険金が支払われる)
向いている人
・死亡保障と貯蓄の両方を確保したい
・教育資金や退職後の資金を計画的に準備したい
例
45歳男性が、60歳満期の養老保険に加入。死亡時の保険金・満期保険金ともに1,000万円。
→ 期間中に死亡したら遺族に1,000万円。60歳まで生存した場合は本人が1,000万円を受け取れます。
💡 どの死亡保険を選ぶべき?
保険種類 | 保障期間 | 保険料 | 解約返戻金 | 向いている人 |
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定期保険 | 一定期間 | 安い | なし | 期間限定で必要な人 |
終身保険 | 一生涯 | 高め | あり | 相続や終活を考える人 |
養老保険 | 一定期間 | 高い | あり(満期金) | 貯蓄もしたい人 |
死亡保険は、「誰に」「いつまで」「どれくらいの金額を残したいか」を明確にすることで、適切なタイプを選びやすくなります。
📝 まとめ
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死亡保険とは:死亡時や高度障害時に保険金が支払われる保険
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主な種類:
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定期保険:安価で期間限定の保障
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終身保険:一生涯の保障+貯蓄性
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養老保険:満期金付きで貯蓄性が高い
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自身のライフプランに合わせて、目的に合った保険を選ぶことが大切
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