保険に関する説明でよく出てくる言葉のひとつが 「被保険者(ひほけんしゃ)」 です。
契約書やパンフレットを読むと出てきますが、「契約者」と混同してしまう方も少なくありません。
この記事では、被保険者の意味や契約者との違い、さらに契約に関わる注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
被保険者とは?
被保険者とは、保険の対象となる人のこと を指します。
具体的には、被保険者が死亡したり、病気やケガで入院したりした場合に、保険金や給付金が支払われる仕組みです。
たとえば、医療保険に加入した場合に入院するのが自分であれば、その人が被保険者となります。
契約者との違い
保険には「契約者」と「被保険者」という2つの立場があります。
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契約者:保険契約を結び、保険料を支払う人
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被保険者:保険の対象となる人(万一のときに保障を受ける人)
👉 多くの場合は契約者=被保険者ですが、必ずしも一致するわけではありません。
例:子ども保険の場合
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契約者:親
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被保険者:子ども
このように、契約者と被保険者が異なるケース もあります。
被保険者の同意が必要なケース
契約者と被保険者が異なる場合、保険を契約する際には 被保険者本人の同意 が必要です。
これは「本人の知らないうちに、自分を対象とした保険が勝手にかけられることを防ぐ」ためのルールです。
特に生命保険では、本人の署名や同意書が求められるのが一般的です。
被保険者に課せられる告知義務
保険契約を結ぶ際には、被保険者に 告知義務 が発生します。
これは、健康状態や既往歴などについて正確に保険会社へ申告する義務のことです。
もし虚偽の告知をした場合、契約が無効になったり、保険金が支払われないリスクがあります。
👉 ポイント
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告知義務は「契約者」ではなく「被保険者」にかかる
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健康診断や告知書は、基本的に被保険者本人が記入・提出する
保険金の受取人との関係
保険契約にはもう一つ重要な存在として「保険金受取人」があります。
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契約者:契約を結び、保険料を払う人
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被保険者:保険の対象となる人
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保険金受取人:保険金を実際に受け取る人
👉 この3者が同じ場合もあれば、別々に設定される場合もあります。
例えば、夫が契約者・妻が被保険者・子どもが保険金受取人、という形も可能です。
まとめ
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被保険者とは、保険の対象となる人のこと
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契約者と同じことも多いが、異なる場合もある(例:子ども保険)
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契約者と被保険者が異なるときは、被保険者本人の同意が必要
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被保険者には健康状態などを正しく申告する 告知義務 がある
保険を検討する際は、「契約者」「被保険者」「受取人」の違いを正しく理解しておくことが大切です。
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