保険に加入したあとに届く「保険証券」。
これは、契約の証としてとても大切な書類です。
しかし、うっかり失くしてしまったり、破れて読めなくなってしまうこともあるかもしれません。
そんなときに必要となるのが**「証券再発行」**です。
本記事では、「証券再発行とは何か?」「どんな手続きが必要なのか?」「注意点は?」といった疑問に、初心者の方にもわかりやすくお答えします。
証券再発行とは?
**証券再発行(しょうけんさいはっこう)**とは、保険証券を紛失・消失・破損してしまった場合に、保険会社へ申請して新しい保険証券を発行してもらう手続きのことです。
保険証券は、保険契約の内容を証明する公式な書面で、契約が成立したあとに保険会社から郵送されます。中には、以下のような重要な情報が記載されています。
保険証券に記載されている主な項目:
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証券番号
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保険の種類(例:終身保険、医療保険など)
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契約日
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主契約と特約の内容および保険料の払込期間
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保険契約者、被保険者、保険金受取人
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保険期間
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保険料
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解約返戻金
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配当金の支払方法 など
保険証券を紛失しても契約は有効!
ここで大事なポイントですが、保険証券を失くしたとしても、保険契約そのものが無効になることはありません。契約は保険会社と交わした内容によってすでに成立しているため、証券が手元になくても保障は継続されます。
ただし、保険金の請求や契約内容の確認、変更手続きなどを行う際には、証券番号や契約の詳細が必要になることも多いため、再発行しておくと安心です。
証券再発行の手続き方法
再発行の方法は保険会社によって異なりますが、一般的には以下のような流れになります。
再発行の一般的な手続き:
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保険会社のコールセンターや担当者に連絡
⇒「保険証券を紛失した」旨を伝える -
本人確認書類や所定の申請書を提出
⇒多くの場合、運転免許証やマイナンバーカードなどが必要です -
再発行手続き完了後、郵送で届く
💡一部の保険会社では、マイページやアプリからの申請も可能です。
再発行後の注意点:旧証券での請求は不可
証券再発行が完了すると、古い保険証券では保険金請求などができなくなります。
仮に後日、旧証券が見つかったとしても、その証券はすでに無効となっている点に注意しましょう。
実際によくあるシチュエーション
例えば、引っ越しや断捨離の際に書類整理をしていて、うっかり保険証券を処分してしまうケースがよくあります。また、紙が劣化して読めなくなってしまうことも。
特に、長期にわたって契約を続けている生命保険などでは、「昔契約したけど、証券どこにやったっけ?」という声は珍しくありません。そんなときは、早めに再発行を依頼しておくと安心です。
まとめ:証券再発行は早めの手続きを!
保険証券は、大切な契約情報を記録した「保険の身分証明書」のような存在です。万が一なくしてしまっても、契約が無効になることはありませんが、今後の手続きに備えて再発行の申請は早めに行いましょう。
特に保険金請求が必要なときに慌てないためにも、普段から保管場所を決めておくことが理想的ですね。
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