生命保険の契約に関して調べていると、「申込」や「告知(診査)」、「契約成立」などの専門用語に加え、**「承諾(しょうだく)」**という言葉を目にすることがあります。
この記事では、保険契約における「承諾」とは何か、その意味や重要性、流れを初心者の方にもわかりやすく解説します。
✅「承諾」とは?生命保険契約における意味
保険の世界で使われる「承諾」とは、保険会社が申込内容を審査し、契約を正式に引き受けることを指します。
生命保険の契約は、次のような流れで進行します。
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契約者による申込書の提出
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告知(健康状態の申告)または診査
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初回保険料の払込
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保険会社による審査・承諾
このうちの【4】にあたるのが「承諾」です。
つまり、「申込・告知・保険料払込」が完了したあと、保険会社が契約を受け入れる判断を下した時点で契約が成立するのです。
🔍「申込=契約成立」ではない点に注意!
保険は、商品を注文したらすぐ届くような買い物とは異なります。保険契約の成立には、保険会社側の「承諾」が不可欠です。
たとえ申込書を提出して保険料を払ったとしても、保険会社が内容を審査した結果、引き受けを断ることもあります。たとえば以下のようなケースです:
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健康状態に重大なリスクがあると判断された場合
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告知内容に不備や虚偽がある場合
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保険会社の引受基準を満たさない場合 など
このようなとき、保険会社から「承諾」が得られなければ、契約は成立しません。
💡具体例:承諾によって契約が成立するケース
たとえばあなたが生命保険に加入しようとして、次のような流れで手続きをしたとします:
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6月1日:申込書を提出し、健康状態の告知も完了
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6月2日:初回保険料をクレジットカードで支払い
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6月5日:保険会社から「契約が成立しました」という通知
この場合、**6月5日が「承諾日」**となり、その日から保険契約が正式に成立します。
✔承諾日と責任開始日は同じとは限らない?
生命保険には「責任開始日(せきにんかいしび)」という用語もあります。
これは、保険会社が万が一の保障を開始する日です。
保険の種類や支払方法によっては、責任開始日が「申込・告知・保険料払込」の3点が完了した日に設定されることもありますが、承諾よりも早くなるケースもあります(※ただし、契約が不成立となる可能性もあるため、注意が必要です)。
そのため、保障がいつから有効になるのかを確認することが大切です。
📝まとめ|承諾は「保険会社が契約を正式に引き受ける」重要なプロセス
生命保険契約の成立には、「申込・告知・保険料払込」だけでなく、保険会社の「承諾」=受け入れ判断が必要です。
覚えておきたいポイント:
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「承諾」は契約成立の最終ステップ
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承諾があって初めて、契約が有効になる
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保険会社の審査結果によっては、契約が不成立になることもある
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承諾日=契約成立日になることが多い
生命保険に加入する際には、この「承諾」という言葉の意味を理解しておくと、安心して手続きを進められるでしょう。
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