病気での入院に備えて医療保険を検討中の方や、すでに加入しているけれど保障内容を見直したいと考えている方にとって、「疾病入院給付金(しっぺいにゅういんきゅうふきん)」という用語は非常に重要です。
この記事では、疾病入院給付金の意味・対象・税金との関係・よく似た保険金との違いまで、専門的な知識をわかりやすく整理して解説します。
✅ 疾病入院給付金とは?
「疾病入院給付金」とは、病気が原因で入院した際に支払われる給付金のことです。
保険契約者(被保険者)が病気により入院した場合、入院した日数に応じて1日あたり◯円という形で支払われることが一般的です。
◆ 読み方
疾病入院給付金(しっぺいにゅういんきゅうふきん)
◆ 例:実際の支払いイメージ
たとえば「疾病入院給付金:1日あたり5,000円」と契約している方が、急性虫垂炎(いわゆる盲腸)で7日間入院した場合:
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5,000円 × 7日間 = 35,000円が支給されます。
✅ 「入院給付金」との違いは?
「疾病入院給付金」は、病気による入院に限って支払われる給付金です。
一方で、単に「入院給付金」と言った場合には、病気やケガなど、すべての入院が対象となることがあります。
用語 | 対象範囲 | 支払い条件 |
---|---|---|
疾病入院給付金 | 病気による入院のみ | 医師の指示による入院 |
入院給付金(広義) | 病気+けがによる入院 | 条件により異なる |
※契約によって「疾病入院給付金」「傷害入院給付金」と分けて定義されている場合もあります。
✅ 疾病入院給付金は非課税!税金はかからない
医療保険で受け取る「疾病入院給付金」は、税金の対象になりません。これは所得税法により、保険金や給付金のうち、入院や通院などに関するものは「非課税所得」として扱われるためです。
◆ 非課税となる主な給付金
以下のような給付金も、同様に非課税です。
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通院給付金:治療のために通院した場合に支払われる
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手術給付金:所定の手術を受けた場合に支払われる
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高度障害保険金:重い障害状態となった場合に支払われる
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特定疾病保険金:がん・心筋梗塞・脳卒中など特定の病気で所定状態になった場合
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リビング・ニーズ特約保険金:余命6か月以内と判断された場合に支払われる
💡 ワンポイント
保険金が非課税だからといって、確定申告が一切不要というわけではありません。場合によっては、医療費控除と併せて確認しましょう。
✅ 疾病入院給付金が役立つシチュエーションとは?
疾病入院給付金が実際に活用されるのは、次のようなケースです:
◆ ケース1:感染症で隔離入院
コロナウイルスやインフルエンザなど、感染拡大防止のために数日間の入院が必要になる場合があります。
◆ ケース2:慢性疾患の急性増悪
高血圧や糖尿病などの持病が急変し、医師の管理のもとで入院が必要になる場合も、疾病入院給付金の対象となります。
◆ ケース3:出産に伴う入院(異常妊娠の場合)
通常の出産は対象外ですが、妊娠高血圧症候群や早産のための入院など、医療上必要と判断された場合は給付の対象です。
✅ 加入前に確認しておきたいポイント
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給付金の1日あたりの金額はいくらか?
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何日以上の入院から給付されるか?(免責期間の有無)
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入院の限度日数はあるか?(例:60日・120日など)
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特定の病気は除外されていないか?(告知義務違反に注意)
✅ まとめ|疾病入院給付金で病気の入院に備えよう
「疾病入院給付金」は、病気による入院生活の経済的な支えとなる大切な給付金です。
病気の種類や入院の長さにかかわらず、契約内容に応じて給付を受けられる仕組みは、医療費の不安を減らすうえで大きな安心材料になります。
保険の見直しや新規加入を検討している方は、自分に合った給付金額や保障内容かどうか、しっかり確認しておきましょう。
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