下取りとは?

【保険の「下取り」とは?】知らないと損する「転換」のしくみと注意点

保険に関する手続きや用語には、わかりづらいものが多いですよね。

その中でも「下取り」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
実はこの「下取り」、保険業界では「転換」と呼ばれる重要な仕組みを指します。

この記事では、初心者にもわかりやすく、「下取り(転換)」の意味や仕組み、メリット・注意点までを詳しく解説します。

🔍 「下取り」=「転換」ってどういうこと?

保険における「下取り」とは、現在加入している生命保険を解約して、その解約返戻金や積立配当金を使い、新しい保険に切り替えることを指します。
この手続きは「転換」とも呼ばれ、保険会社の営業現場では頻繁に行われています。

たとえば:

  • 20代で加入した終身保険を、40代になって医療保障が手厚いタイプに切り替える

  • 家族構成の変化(結婚・出産)に合わせて保障内容を見直す

といった場面で活用されます。

💡 「転換価格」とは?

転換の際に使われるのが「転換価格」です。

これは、

  • 現在の保険の責任準備金

  • そこに上乗せされる配当金

を合わせた金額のこと。

この転換価格を「下取り資金」として、新しい保険の保険料に充てるため、新規加入に比べて保険料負担が軽くなるというのが大きなメリットです。

✅ 下取り(転換)のメリット

  1. 保険料の負担が抑えられる
     → 過去の積立金や配当を活用できるため、月々の支払いが少なくなることもあります。

  2. 保障内容の見直しができる
     → ライフステージに合わせて、より今の自分に合った保険に切り替え可能。

  3. スムーズな手続きが可能
     → 同じ保険会社内での転換なので、事務手続きが比較的簡単です。

 

⚠️ 注意点やデメリットもチェック

「便利そう!」と思うかもしれませんが、転換には注意すべき点もあります。

注意点 内容
✅ 同じ保険会社内でしかできない 転換は同一会社内の契約に限られます。他社には「転換」という仕組みが適用されません。
✅ 年齢や健康状態による審査がある 新たな契約とみなされるため、告知や診査が必要です。健康状態次第では転換できない場合も。
✅ 転換後の保険料が割高になることも 転換時の年齢や保険料率で再計算されるため、保険料が高くなることもあります。
✅ 積立部分がリセットされることも 解約扱いとなるため、元の保険の積立金や特典が消える可能性も。

📝 まとめ:下取り(転換)は「慎重に」

下取り(転換)は、ライフステージやニーズに応じて保険を見直す有効な手段ですが、メリットとデメリットの両面をよく理解したうえで検討することが重要です。

特に以下のような方には、転換の検討がおすすめです:

  • 結婚・出産・住宅購入などライフイベントがあった

  • 加入から10年以上経っていて保障内容が時代遅れになっている

  • 保険料を少しでも抑えたい

さらに参照してください:

下取り価格とは?転換時に知っておきたい重要なポイント