ECサイト運営やオンライン請求の現場で、
「リンクタイプ決済」 という言葉を見聞きしたことはありませんか。
リンクタイプとは、事業者のECサイトや決済管理画面から生成したURLを利用し、決済代行サービスが提供する決済画面へ遷移させる方式 のことです。
初期開発の負担が少なく、近年多くの事業者に利用されています。
リンクタイプ決済の基本的な仕組み
リンクタイプ決済は、次の流れで利用されます。
-
事業者が決済管理画面で決済リンクを生成
-
メールやSMS、請求画面などで顧客に送付
-
顧客がリンクをクリック
-
決済代行会社が提供する安全な決済画面へ遷移
-
クレジットカード決済や各種キャッシュレス決済を実行
ECサイト側で複雑な決済画面を構築する必要がない 点が大きな特徴です。
リンクタイプ決済が使われる代表的なシーン
ECサイトでの簡易決済
小規模ECサイトや、テスト販売・期間限定販売では、
リンクタイプ決済を使うことで短期間でオンライン決済を導入できます。
メール・請求書ベースの決済
次のようなケースでもリンクタイプは有効です。
-
メールで請求金額を案内する場合
-
電話注文・対面注文後のオンライン決済
-
個別見積もり後の支払い
URLを送るだけで決済できるため、顧客の手間も少なくなります。
リンクタイプ決済のメリット
リンクタイプ決済には、事業者・利用者の双方にメリットがあります。
事業者側のメリット
-
システム開発コストが低い
-
導入までの期間が短い
-
決済代行会社のセキュリティ対策を利用できる
-
クレジットカード情報を自社で保持しない
利用者側のメリット
-
専用の決済画面で安心して支払える
-
会員登録不要で決済できるケースが多い
-
スマートフォンからでも操作しやすい
リンクタイプ決済の注意点とデメリット
一方で、次のような注意点もあります。
-
デザインやUIの自由度が低い
-
ECサイト内で完結しないため、離脱が発生する可能性
-
フィッシング詐欺と誤認されない工夫が必要
特にメール送付時は、正規の送信元であることを明確に伝える ことが重要です。
リンクタイプと他の決済方式との違い
リダイレクト型・トークン型との比較
-
リンクタイプ
URLを送付し、外部決済画面で支払い -
リダイレクト型
ECサイトから決済画面へ自動遷移 -
トークン型
ECサイト内でカード入力を行い、トークンで安全に処理
開発リソースが少ない場合は、リンクタイプが最も導入しやすい選択肢 と言えます。
まとめ:リンクタイプ決済は手軽に導入できる決済方式
リンクタイプとは、決済リンクを通じて外部の決済画面へ誘導する決済方式です。
ECサイトやオンライン請求において、低コスト・短期間で決済を始めたい事業者に適しています。
キャッシュレス決済が当たり前になった今、
事業規模や運用方法に合わせて、リンクタイプ決済を上手に活用することが成功のポイントです。
こちらもご覧ください

