「一時払養老保険(いちじばらいようろうほけん)」は、保険料をまとめて最初に一括で払い、一定期間の保障と満期の貯蓄性をあわせ持つ保険です。
「一時払いって何?」「養老保険ってどう違うの?」
この記事では、初心者にもわかるように、一時払養老保険の特徴やメリット・注意点を具体例を交えて解説します。
一時払養老保険とは?
一時払養老保険とは、「養老保険」に一括払い(一時払い)で加入する方法をいいます。
契約時に保険期間全体分の保険料をまとめて一度で支払うのが特徴です。
そもそも養老保険とは?
「養老保険」は、保障と貯蓄を組み合わせた生命保険です。
保険期間は一定で、次のような特徴があります。
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保険期間中に死亡した場合
→ 死亡保険金が支払われる -
保険期間が満了した場合
→ 満期保険金が支払われる
✅ ポイント
満期保険金=死亡保険金と同額に設定されていることが多く、「万一の保障」と「計画的な貯蓄」を同時にかなえる商品です。
「一時払い」とは?
「一時払い」は、保険料の払い方のひとつです。
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契約時に全保険期間分の保険料を一括で支払う方法
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月払いや年払いと違い、以後の支払いは不要
✅ 例:
10年満期の養老保険を契約 → 保険料を最初に300万円一括払い → 以後の払込はなし
一時払養老保険のメリット
✅ ① 支払い管理がシンプル
一度払ってしまえば追加の支払いがないので、払い忘れの心配がない。
✅ ② 貯蓄性が高い
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満期時に満期保険金を受け取れる
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保障と同額の貯蓄を計画的に準備できる
✅ ③ 相続対策としても活用
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保険金受取人を指定できる
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相続税の非課税枠を活用可能
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一括払いで資産をまとめて保険に移すケースも
一時払養老保険の注意点・デメリット
⚠️ 大きな資金を一度に用意する必要
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まとまったお金が必要
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家計計画をしっかり立てることが大切
⚠️ 途中解約時の返戻金に注意
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早期解約では払込保険料を下回る場合も
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解約返戻金は契約条件や経過年数によって変動
⚠️ 税金の扱い
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受取時に一時所得になる場合が多い
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5年以内の解約や運用型の場合は「金融類似商品」として源泉分離課税(20%課税)のケースも
✅ 具体例:
300万円払込 → 5年以内に解約して350万円受取 → 差益50万円に20%課税
こんな人におすすめ
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退職金などまとまった資金を運用しながら保障も備えたい
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子や孫への資産移転を考えている
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万一の保障と満期時の貯蓄を一度に用意したい
まとめ
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一時払養老保険は「保険料を最初にまとめて払い、保障と貯蓄を同時にかなえる保険」。
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契約時に全額を支払うため管理がラク。
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保障期間中に死亡すれば死亡保険金、満期時には同額の満期保険金を受け取れる。
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まとまった資金が必要で、税金や途中解約時の返戻金にも注意が必要。
自分のライフプランや資金状況をよく考えた上で、活用を検討しましょう。
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