「上皮内新生物って“がん”なの?」
「がん保険に入っていれば、ちゃんと保障されるの?」
がん保険のパンフレットや約款で目にする機会の多い「上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)」。
一見すると難しそうな用語ですが、保険の保障内容を理解する上でとても大切なキーワードです。
この記事では、「上皮内新生物」の意味や特徴、がん保険での取り扱いについて、初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 上皮内新生物とは?【やさしく解説】
上皮内新生物とは、がん細胞が「上皮」の内部にとどまり、まだその下にある組織(間質)に広がっていない状態のことを指します。
医学的には「非浸潤がん」「上皮内がん」とも呼ばれ、がんのごく初期段階とされています。
🔍 専門的な定義
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上皮細胞:皮膚や内臓の表面を覆う細胞層
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間質:上皮の下にある結合組織
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基底膜:上皮細胞と間質の間にある“境界の膜”
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上皮内新生物:基底膜を越えていないがん細胞の塊
👩⚕️ 上皮内新生物の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
浸潤の有無 | 浸潤(=広がり)がない |
転移の可能性 | ほぼない |
治療法 | 手術・経過観察などで完治しやすい |
がんの分類 | 医学的には「がん」に含めるが、保険上の取扱いが異なる場合がある |
📌 「上皮内新生物」はがん保険で保障される?
答え:保険商品によって異なります
がん保険では、「上皮内新生物」を保障の対象に含めている商品と、含めていない商品の両方があります。
保障例(診断給付金)
保険商品 | 上皮内新生物の保障内容 |
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A社がん保険 | 診断給付金の対象外 |
B社がん保険 | 通常がんの半額(例:100万円 → 50万円) |
C社がん保険 | 通常と同額を給付(ただし条件付き) |
💡ポイント:契約時に「がんの定義」や「対象範囲」を必ずチェック!
💬 実際のシーン:こんなときどうなる?
例:乳がん検診で「非浸潤性乳管がん」と診断された40代女性
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加入していたA社のがん保険では「上皮内新生物は保障対象外」
→ 診断給付金は支払われず -
友人BさんはB社の保険で「上皮内がんも給付対象(半額)」
→ 50万円の診断給付金を受け取れた
➡ 同じ診断でも、保険内容によって大きな差が出ることがあるため注意が必要です。
✅ まとめ:上皮内新生物を正しく理解して、がん保険を選ぼう
項目 | 内容 |
---|---|
上皮内新生物とは? | がん細胞が上皮の内部にとどまり、まだ基底膜を超えていない初期段階のがん |
保険上の扱い | 保険商品によって保障対象かどうかが異なる |
要確認ポイント | 加入前に「がんの定義」と「上皮内新生物の保障範囲」を確認することが重要 |
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