中断証明書(ちゅうだんしょうめいしょ)とは、
自動車保険を一時的にやめる(中断する)際に、現在のノンフリート等級を将来の契約に引き継ぐために発行される証明書です。
例えば、
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自動車を廃車にした
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車を手放して海外赴任や留学に行く
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一時的に車を使わない生活にする
といったとき、ただ保険を解約してしまうと、それまで積み上げてきた等級が失われます。
しかし中断証明書を取得しておけば、最大10年間その等級を保持でき、再契約時に保険料の割引を引き継げます。
中断証明書を使うメリット
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保険料の節約
高い等級(例:15等級)を持っている場合、再契約時もその等級からスタートできるため、割引率が維持されます。 -
長期ブランクにも対応
最大10年間の中断が可能。長期海外赴任や車のない期間が長くても安心。 -
再契約がスムーズ
再契約時に証明書を提示すれば、過去の契約履歴を調べる必要がありません。
発行条件
中断証明書を取得するには、以下の条件を満たす必要があります。
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中断前の契約が7等級以上であること
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中断の理由
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車の廃車
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車の譲渡
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車の返還(リース返却など)
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海外渡航(契約満了または解約日から6ヶ月以内に出国)
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申請期限
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原則、満期や解約時に発行
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発行していない場合でも、中断から13ヶ月以内なら後から申請可能
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有効期限と注意点
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有効期限は最長10年間
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期限を過ぎると等級は失効し、再契約時は6等級(新規契約扱い)からスタート
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発行した証明書は再契約時まで大切に保管
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代理店や保険会社によって細かい取り扱いが異なる場合があるため、事前確認が重要
具体例
例えば、15等級で自動車保険に加入していたAさんが、5年間の海外赴任で車を手放す場合。
中断証明書を取得しておけば、帰国後に新しく車を購入した際、15等級から再スタートできます。
証明書がないと6等級からの再契約となり、年間保険料が数万円高くなることもあります。
まとめ
中断証明書は、自動車保険の等級を守り、将来の保険料を節約するための重要な制度です。
**「一時的に車を手放す予定がある」**という方は、必ず取得を検討しましょう。
発行条件や期限を守り、将来の再契約で損をしないように準備しておくことが大切です。
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