事故有係数適用期間とは

事故有係数適用期間とは?仕組みと保険料への影響をわかりやすく解説

自動車保険を更新するとき、「事故を起こしたことで保険料が高くなった」と感じたことはありませんか?
その裏には「事故有係数」という仕組みが関係しています。そして、これがいつまで保険料に影響するのかを決めるのが、今回のテーマである「事故有係数適用期間(じこありけいすうてきようきかん)」です。

この記事では、事故有係数適用期間の考え方や計算方法、保険料への影響を初心者にもわかりやすく解説します。

✅ 事故有係数適用期間とは?

事故有係数適用期間」とは、事故歴によって割高な保険料(事故有係数)が適用される期間のことです。

この期間中は、たとえ等級が回復しても、事故を起こしたことによる“割増”が保険料に反映され続けるという特徴があります。

🧮 適用期間はどうやって決まる?

事故有係数適用期間の決まり方には、明確なルールがあります。

🔷 ① 前契約で事故があった場合の加算ルール

事故のタイプ 事故1件ごとの加算年数
3等級ダウン事故(対人・対物・車両など) 3年
1等級ダウン事故(車両単独事故など) 1年

さらに、前契約がすでに事故有係数適用中であれば、その期間分も加算されます。

📌 例:前契約で3等級ダウン事故が1件 → 適用期間は3年
📌 前契約で3等級ダウン事故1件 + 前契約が1年の適用期間中 → 合計4年

🔄 減算ルール(年ごとの見直し)

保険契約を1年ごとに更新していくと、事故の有無にかかわらず、毎年「1年ずつ」適用期間が減っていきます

ただし、前契約で適用期間が「0年」だった場合は減算なしです。

📏 適用期間の上限・下限は?

  • 上限:6年

  • 下限:0年

適用期間が0年になれば、事故有係数は解除され、保険料は「無事故係数」へと戻ります。

💡 シミュレーション例:どれくらい続くの?

▶ ケース1:2023年に1件の3等級ダウン事故が発生

  • 2024年契約時:適用期間「3年」

  • 2025年契約時:適用期間「2年」

  • 2026年契約時:適用期間「1年」

  • 2027年契約時:適用期間「0年」=事故有係数解除

▶ ケース2:前契約に1等級ダウン事故(1件)+前契約が1年の適用期間中

  • 計2年の適用期間 → 1年ずつ減って、2年後に解除

 

🚗 事故有係数適用期間と保険料の関係

事故有係数が適用されている間は、同じ等級でも「無事故の人」より保険料が割高になります。
これは、保険会社がリスクを評価している証でもあります。

💬 つまり、「等級が戻ったのに、なぜ保険料が高いまま?」という疑問の答えが、この「適用期間」にあるのです。

✅ まとめ|事故有係数適用期間は「いつ保険料が戻るか」の目安!

  • 事故を起こすと、等級が下がるだけでなく、一定期間保険料が割高になる

  • この「割高な期間」が「事故有係数適用期間」

  • 適用期間は事故内容や件数によって変わり、最大6年

  • 毎年1年ずつ減っていき、0年になれば元に戻る

さらに参照してください:

保険における「時効」とは?請求期限を逃さないための基礎知識