企業年金連合会とは

企業年金連合会とは?仕組みと役割をわかりやすく解説

「途中で会社を辞めたら、今までの企業年金ってどうなるの?」
そんな疑問を持つ方に関係するのが 企業年金連合会 です。

企業年金の通算や給付を一元的に担う重要な組織で、老後の年金を守るためのセーフティネットといえます。

企業年金連合会の概要

企業年金連合会は、昭和42年に設立された 厚生年金基金連合会 を前身とし、平成17年10月に現在の名称へ改称されました。
これは、平成16年の法律改正により、従来の厚生年金基金に加えて 確定給付企業年金 も含めた制度へ拡充されたことが背景にあります。

つまり、企業年金連合会は「企業年金を横断的に扱う組織」として位置づけられています。

主な役割

企業年金連合会の中心的な役割は、大きく分けて次の2つです。

1. 中途脱退者への年金給付

転職や退職などで企業年金を短期間しか積み立てられなかった人(中途脱退者)に対して、年金の給付を行います。
例えば、数年だけ勤務した会社で企業年金に加入していた場合、その権利を失わず、企業年金連合会がまとめて管理してくれるのです。

2. 年金通算(ポータビリティ事業)

企業年金には「厚生年金基金」「確定給付企業年金」「確定拠出年金」などさまざまな種類があります。
企業年金連合会はこれらの制度間を橋渡しし、転職しても年金記録を通算できるようにする仕組みを担っています。

企業年金連合会を知るメリット

  • 転職時も安心:短期間の加入でも年金が無駄にならない

  • 一元管理:複数の企業年金をスムーズに通算できる

  • 老後資金の確保:安定した年金受給につながる

 

まとめ

企業年金連合会は、転職や退職で企業年金の加入期間が短くなった人にとって、大切な年金を守る存在です。
「今まで積み立てた企業年金はどうなるの?」と不安になったときは、まず企業年金連合会の仕組みを確認すると安心できます。

老後の生活資金を安定させるためにも、企業年金連合会の役割を理解しておくことはとても重要です。

さらに参照してください:

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