FX(外国為替証拠金取引)では、ローソク足や移動平均線などのテクニカル指標がよく使われますが、実は「価格帯別出来高」も相場分析に非常に役立つ考え方です。
もともとは株式市場でよく使われる指標ですが、FXでも相場心理を読み解くヒントになります。
この記事では、FX初心者の方でも理解できるように、価格帯別出来高の基本から実践的な使い方まで丁寧に解説します。
価格帯別出来高(かかくたいべつできだか)とは?
価格帯別出来高とは、過去の一定期間において、どの価格帯でどれだけ多くの売買が成立したかを示すものです。
一般的なチャートでは、時間の経過に沿って出来高が表示されますが、価格帯別出来高は「価格」に注目します。
多くのチャートツールでは、チャートの右側に横向きの棒グラフとして表示され、棒が長いほど、その価格帯で多くの取引が行われたことを意味します。
なぜ価格帯別出来高が重要なのか?
価格帯別出来高が多い価格帯には、以下のような特徴があります。
・過去に多くのトレーダーが売買した「記憶のある価格」
・ポジションを持っている参加者が多い
・損益分岐点として意識されやすい
そのため、将来の相場でも強く意識されやすい価格帯になります。
FXにおける価格帯別出来高の考え方
FXは出来高を正確に把握できない市場ですが、価格帯別出来高の「考え方」は十分に活用できます。
上昇局面の場合
過去に価格帯別出来高が多かった価格帯に近づくと、
・過去に買った人の「戻り売り」
・含み損から解放された売り
が出やすくなり、**上値が重くなる(レジスタンス)**ことがあります。
下落局面の場合
逆に下落しているときは、
・過去に売買が集中した価格帯での「押し目買い」
・買い支えが入りやすい
といった動きが出やすく、サポートとして機能するケースが多くなります。
実際のFX取引シーンでの活用例
たとえば、ドル円(USD/JPY)を取引しているケースを考えてみましょう。
・115.00円付近に価格帯別出来高の大きな山がある
・現在価格は114.80円から上昇中
この場合、115.00円付近では、
「以前このあたりで売買した人が多い」
「一度利益確定や戻り売りが出るかもしれない」
と考え、
・新規の買いは慎重にする
・利確ポイントとして意識する
といった戦略が立てられます。
価格帯別出来高を使う際の注意点
価格帯別出来高は便利な考え方ですが、単体での使用はおすすめできません。
注意すべきポイントは以下の通りです。
・必ずしも反転するとは限らない
・強いトレンド相場では簡単に抜けることもある
・ファンダメンタルズ要因(経済指標・金融政策)で無効化されることがある
そのため、
移動平均線、水平線、トレンドライン、ローソク足の形
などと組み合わせて使うことが重要です。
FX初心者が価格帯別出来高を学ぶメリット
FX初心者の方にとって、価格帯別出来高の考え方を学ぶメリットは大きいです。
・「なぜここで止まったのか」が理解しやすくなる
・根拠のあるエントリー・決済ができる
・感覚的なトレードから脱却できる
特に、なんとなく売買してしまう癖がある方には、相場を見る視点が大きく変わります。
まとめ:価格帯別出来高は相場心理を読むヒント
価格帯別出来高は、
「過去に多くの人が売買した価格帯=相場参加者の記憶が残る場所」
を可視化する考え方です。
FXでは株式ほど明確な出来高は見えませんが、
価格帯別出来高の発想を取り入れることで、より論理的な相場分析が可能になります。
焦らず、他のテクニカル指標と組み合わせながら、
自分のトレードに少しずつ取り入れてみてください。
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