年金制度を理解する上で欠かせないのが「保険料」です。
保険料は将来の年金給付を支える大切なお金であり、立場によって負担の方法が異なります。
この記事では、国民年金と厚生年金の保険料の仕組みを初心者にもわかりやすく整理して解説します。
年金制度における保険料とは?
保険料とは、年金制度に加入している人が将来の年金を受け取るために拠出するお金のことです。
老後の生活や障害・遺族年金といった保障を支える基盤となります。
制度によって「誰が負担するか」「どのように計算されるか」が異なります。
国民年金の保険料(第1号〜第3号被保険者)
国民年金は、日本に住む20歳から60歳までのすべての人が対象です。
ただし、加入者の立場によって保険料の負担方法が変わります。
-
第1号被保険者(自営業・フリーランス・学生など)
定額の保険料を自分で納めます。2025年度の保険料は月額 16,980円です。 -
第2号被保険者(会社員や公務員)
国民年金分は厚生年金に含まれているため、別に支払う必要はありません。給与から天引きされ、事業主と折半で負担します。 -
第3号被保険者(第2号に扶養されている配偶者)
本人の負担はなく、配偶者が加入する厚生年金制度を通じて拠出されます。
厚生年金保険と共済組合の保険料
会社員や公務員が加入する厚生年金や共済組合では、給料に一定の率をかけて計算されます。保険料は労働者と事業主が半分ずつ負担し、毎月の給与から自動的に天引きされる仕組みです。
例:標準報酬月額が30万円の場合、約15%の保険料がかかり、そのうち半分を本人が負担し、残りを会社が負担します。
掛金と呼ばれるケース
厚生年金基金や国民年金基金に加入している場合、拠出するお金は「掛金」と呼ばれます
。これは上乗せの年金を準備するためのもので、老後の受給額を増やすことにつながります。
まとめ
-
国民年金は、第1号は自分で支払い、第2号は給与天引き、第3号は負担なし。
-
厚生年金や共済組合は、給料に応じた額を労使で折半。
-
基金加入時は「掛金」という形で上乗せが可能。
自分がどの被保険者区分に当てはまるのかを理解しておくことは、将来の年金設計や家計管理に大いに役立ちます。
さらに参照してください: