保険料率とは

保険料率とは?仕組みや計算方法、更新型保険との関係をわかりやすく解説

生命保険や医療保険に加入する際、必ず目にするのが「保険料率(ほけんりょうりつ)」という言葉です。
一見専門的に感じるかもしれませんが、保険料率を理解することで、「なぜ保険料が上がるのか?」 「更新のときに保険料がどう変わるのか?」といった疑問がスッキリします。

保険料率とは?

保険料率とは、保険金額に対して支払う保険料の割合を指します。
たとえば、死亡保険金 1,000万円の契約で保険料率が 1‰(=千分の1)の場合、年間の保険料は以下のように計算されます。

1,000万円 × 1‰ = 年間 10,000円

このように、保険料率は保険料を算出する基準となる数字であり、契約者の年齢や性別、保険の種類によって異なります。

保険料率が変わる要因

保険料率は一律ではなく、次のような要因で決まります。

  • 年齢:年齢が上がるほどリスク(死亡率・病気率)が高まるため、保険料率も上がる

  • 性別:男性と女性でリスク構造が異なるため、料率に差がある場合がある

  • 保険の種類:死亡保険・医療保険・がん保険など、それぞれのリスクに応じて料率が設定される

  • 特約の有無:途中で特約を付加する場合、その時点の年齢・保険料率で計算される

 

更新型保険と保険料率の関係

更新型の保険では、契約時に設定した保障期間(例:10年)が終わると、その時点の年齢と保険料率で再計算されます。
そのため、多くの場合は以下のような流れになります。

  • 契約当初:若いため保険料率が低く、保険料も安い

  • 更新時:年齢が上がるため保険料率も上昇し、保険料は高くなる

👉 「最初の保険料が安い分、将来的には負担が増える」仕組みになっているのです。

転換や特約付加時の計算

保険の「転換」とは、現在加入している保険を活用しながら新しい保険に加入する仕組みのことです。
この場合も、新しい契約の保険料は 転換時の年齢と保険料率 で計算されます。

また、途中で特約(例:がん特約、介護特約)を付け加える場合も同様に、付加時点の年齢・料率に基づいて保険料が計算されます。

具体例:30歳と40歳での違い

同じ1,000万円の死亡保険に加入した場合でも、保険料率は年齢によって変わります。

  • 30歳男性:保険料率 1‰ → 年間保険料 10,000円

  • 40歳男性:保険料率 2‰ → 年間保険料 20,000円

つまり、加入する年齢が若いほど、同じ保障額でも保険料を安く抑えられるのです。

まとめ

  • 保険料率とは、保険金額に対する保険料の割合

  • 保険料率は、年齢・性別・保険種類・特約の有無などで決まる

  • 更新型保険では、更新時の年齢と料率で再計算されるため保険料が上がる

  • 転換や特約付加も、その時点の年齢・料率で保険料が決まる

保険料率を理解しておくことで、将来的な保険料の変動を見越した契約選びができるようになります。

さらに参照してください:

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