入院給付金とは、生命保険や医療保険の契約者(被保険者)が、病気やケガの治療のために入院した際に保険会社から支払われるお金のことです。
医療費の自己負担や入院中の生活費補填など、経済的な負担を軽減するための重要な保障です。
入院給付金の支払対象となる入院
入院給付金が支払われるのは、以下の条件を満たす場合が一般的です。
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保険契約の責任開始期以降に発生した病気やケガ
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医師の指示による、治療を目的とした入院
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保険約款に定められた入院の定義を満たしていること
例えば、「旅行先で転倒して骨折し、3日間入院した」や「急性虫垂炎で手術後に5日間入院した」などが該当します。
支払条件の変化(昔と今)
以前は、入院給付金は所定の日数(例:連続5日以上)入院しないと支払われないことが多くありました。
しかし近年は、医療の短期化や日帰り手術の増加に対応し、入院1日目から支払い対象になる商品や、日帰り入院から保障される保険が主流になっています。
支払限度日数
多くの保険では、給付金の支払いに日数制限があります。
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1回の入院に対する支払限度日数(例:60日、120日など)
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保険期間中の通算支払限度日数(例:通算1,000日まで)
例えば「1回の入院は60日まで、通算で1,000日まで」という契約の場合、61日目以降の入院や通算1,001日目以降は給付金が出ないことになります。
入院給付金は非課税
入院給付金は、金額にかかわらず非課税です。
つまり、給付金を受け取っても所得税や住民税はかかりません。
これは「保険金は生活保障のための給付であり、課税対象ではない」という税法上の扱いによるものです。
まとめ
入院給付金は、入院中の医療費や生活費を補う心強い制度です。
支払条件や限度日数は保険商品によって異なるため、自分のライフスタイルや医療リスクに合った内容かを事前に確認することが大切です。
特に「日帰り入院から対象になるか」「限度日数は何日か」は契約前に必ずチェックしましょう。
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