保険の資料や相談時に出てくる「全期型(ぜんきがた)」という言葉。なんとなく聞き流していませんか?
この記事では、「全期型」の意味や仕組み、よく比較される「更新型」との違いについて、初心者にもわかりやすく解説します。将来の保険料に関わる大切なポイントなので、ぜひ最後までご覧ください。
✅ 全期型とは?基本の仕組みを解説
「全期型」とは、保険契約の始まりから、保険料の支払いが終わるまで、特約の内容が変わらず続くタイプのことを指します。
特徴:
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契約当初に定めた保険期間中は、更新がなくずっと同じ条件
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保険料も一定で、途中で上がらない
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主に終身保険や長期の医療保険などで採用される
たとえば、60歳まで保険料を支払う終身医療保険を全期型で契約すると、60歳までの間、保険料・保障内容は固定されます。
🔄 全期型と更新型の違いとは?
「更新型」と比較すると、全期型の特徴がよりはっきりと見えてきます。
比較項目 | 全期型 | 更新型 |
---|---|---|
保険期間 | 最初に設定した期間で終了 | 一定期間ごとに更新(例:10年) |
保険料 | 変わらず一定 | 更新時に再計算されて上がることが多い |
特約の継続 | 契約満了まで継続 | 更新時に見直しが必要な場合あり |
初期の保険料 | やや高め | 初期は安めだが後で上がる |
🧠 どちらを選ぶべき?迷ったときの判断ポイント
✔ 将来の支出を安定させたいなら「全期型」
全期型は保険料がずっと一定なので、家計管理がしやすいのが最大のメリット。将来の収支を見通しやすく、定年後の負担を減らしたい人にも向いています。
✔ とにかく最初の保険料を抑えたいなら「更新型」
更新型は初期の保険料が割安なので、「若いうちだけ安く備えたい」という短期的な考え方にはマッチします。ただし、更新のたびに保険料が高くなる点には注意が必要です。
💬 実際の事例でイメージしよう
30歳のAさんが医療保険に加入した場合を考えてみましょう。
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全期型:30歳時に月額6,000円で契約 → 60歳までずっと6,000円
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更新型(10年更新):
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30〜39歳:月額4,000円
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40〜49歳:月額6,500円
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50〜59歳:月額9,000円
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このように、更新型は最初こそ安いものの、長期的には支払総額が高くなる可能性もあります。
📌 全期型のメリット・デメリットまとめ
メリット
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保険料が変わらないので将来設計が立てやすい
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更新手続きが不要で手間がない
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高齢になっても保険料が急増しない安心感
デメリット
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初期の保険料は更新型に比べて高め
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短期で見ればコストパフォーマンスは低く感じる場合も
🔍 まとめ|全期型を選ぶときのポイント
「全期型」は、長く安心して保険を続けたい人にとって、非常にメリットのある選択肢です。一方で、「更新型」もライフステージに応じて柔軟に保険を見直したい人には向いています。
保険は“入って終わり”ではなく、“どんな形で入り続けるか”が重要。自分のライフプランや将来の支出を見据えて、最適な保険タイプを選びましょう。
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