「昔、公務員や私立学校の先生として働いていたけれど、その期間が年金に反映されているのか不安…」
そんな方に関係してくるのが 「共済過去記録(きょうさいかこきろく)」 です。
共済過去記録は、平成8年(1996年)以前に退職した公務員や教職員の共済加入期間の一部が、現在の基礎年金番号に統合されていない状態の記録を指します。
放置すると年金額が正しく計算されない可能性もあるため、確認が非常に重要です。
共済過去記録とは?
共済過去記録とは、以下のような方の記録を指します。
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平成8年以前に退職した
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国家公務員
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地方公務員
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私立学校教職員
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これらの方の共済組合等加入記録のうち、基礎年金番号にまだ統合されていない記録が「共済過去記録」と呼ばれます。
共済過去記録の確認について
日本年金機構では、対象者に対し過去に確認依頼を送付しています。
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平成21年3月
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平成25年3月
このタイミングで「共済組合等加入記録の確認のお願い」が送付されました。
さらに、平成26年3月31日からは「持ち主不明記録検索サービス」でも検索可能となり、ねんきんネットを使えば、自分で共済過去記録を調べられるようになっています。
検索対象外となる記録に注意
すべての共済加入期間が検索できるわけではありません。以下の記録は、原則として検索対象外です。
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昭和36年4月に引き続かない期間
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退職一時金を全額受け取った期間
(ただし、同一制度で加入期間が原則20年以上ある場合は例外) -
在職中に「臨時」「非常勤」として共済制度に加入できなかった期間
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旧法年金を受け取っている期間
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私立学校教職員共済の65歳(または70歳)以上での加入期間
まとめ
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共済過去記録は、基礎年金番号に統合されていない古い共済加入記録
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放置すると将来の年金額に影響する可能性あり
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ねんきんネットの「持ち主不明記録検索」で自分で確認可能
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一部の期間は検索対象外なので注意が必要
👉 過去に公務員や教職員として働いていた経歴がある方は、共済過去記録の有無を確認しておくことが将来の安心につながります。
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