生命保険に加入していると「配当金」「運用益」といった言葉を耳にすることがあります。その背景には、保険会社がどのように利益を出しているかという仕組みが関係しています。
その中で重要な用語のひとつが 「利差益(りさえき)」 です。
この記事では、利差益の意味や仕組みをわかりやすく解説し、関連する「死差益」「費差益」との違いも紹介します。
利差益とは?
利差益とは、保険会社が予定していた運用収入(予定利率による見込み)よりも、実際の運用収入が多かった場合に発生する利益 のことです。
保険会社は契約者から預かった保険料を国債や株式、不動産などで運用しています。その際、あらかじめ「このくらいの利回りで運用できるはず」という想定を立てます。この想定利回りを 予定利率 といいます。
もし実際の運用成果が予定利率を上回れば、その差が「利差益」として利益になります。
利差益の具体例
例えば、ある保険会社が予定利率を 1.5% と設定していたとします。
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想定:100万円を運用 → 1年後に 1万5,000円 の収益を見込む
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実際:運用結果が好調で 2万5,000円 の収益を得られた
この場合、予定より 1万円 多く収益を上げたことになり、この差額が「利差益」として計上されます。
利差益とあわせて知っておきたい「基礎利益」
生命保険会社の本業による利益は 基礎利益 と呼ばれます。
基礎利益は、次の3つの差益を合計し、臨時の損益を差し引いて計算されます。
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利差益(運用収益の差)
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費差益(事業費の差:予定より経費が少なかった場合の利益)
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死差益(死亡率の差:予定より死亡者が少なかった場合の利益)
このように、利差益は保険会社の収益構造の一部を担う重要な要素です。
利差益が契約者に与える影響
利差益が大きくなれば、保険会社に余裕が生まれます。
その余裕は「配当金」という形で契約者に還元されることがあります。
例えば、予定利率を大きく上回る運用成果が出た場合、契約者は配当金を受け取れる可能性が高くなります。逆に、運用環境が悪化して予定利率を下回れば、利差益は減少し、還元の額も小さくなる可能性があります。
まとめ
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利差益 とは、予定利率で見込んだ運用収入より実際の収入が多かった場合に生じる利益
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基礎利益 は利差益・費差益・死差益の合計から臨時損益を差し引いて算出される
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利差益が大きいと、契約者に配当金として還元される可能性がある
生命保険は「保障」だけでなく「運用」の要素も含まれており、その収益構造を知ることで、配当金の仕組みや保険料の背景をより理解できます。
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