動産総合保険とは、事業で使用する什器・備品・機械・商品などの「動産」を対象に、日本国内で発生した偶発的な事故による損害を幅広く補償する保険です。
盗難や破損、水漏れなど、日常的に起こりうるさまざまなトラブルに対応できるため、企業や事業主にとって重要なリスク管理の一つとなります。
動産総合保険の補償範囲
保険会社によって細かな条件は異なりますが、一般的に以下のような事故が補償対象となります。
-
盗難
倉庫や事務所、運搬中の荷物が盗まれた場合。 -
破損
運送中に商品が落下して破損した場合など。 -
水漏れや浸水
建物内の配管破裂による什器や商品への損害。 -
火災・爆発(特約で追加する場合あり)
動産への直接的な被害。
💡 ポイント
動産総合保険は「偶然性のある事故」が前提です。経年劣化や自然消耗による損害は補償対象外となることが多いです。
契約の方法と対象動産
契約の形は主に以下の2つに分かれます。
-
動産一式契約型
事業所内の特定の動産全般を包括的に補償するタイプ。 -
個別指定型
高額な機械や重要な什器など、特定の動産を指定して補償するタイプ。
対象となる動産の例:
-
事務用机や椅子などの什器
-
パソコン、プリンターなどのOA機器
-
製造機械、工具
-
商品や在庫品
動産総合保険が必要となるシーン
-
小売業での店舗在庫の盗難対策
-
製造業での高額機械の破損リスク
-
物流業での輸送中の事故対策
-
オフィス移転時の備品破損リスク
例
家具販売会社が倉庫から店舗に配送中、トラックが急ブレーキをかけた拍子に家具が転倒・破損。
このような場合、動産総合保険で修理費や再仕入れ費用が補償されることがあります。
注意点
-
補償の対象外となる事由(免責事項)を事前に確認することが重要です。
-
高額品や特殊機器は保険金額の設定を慎重に行う必要があります。
-
一部の事故は特約を付けないと補償されない場合があります。
まとめ
-
動産総合保険は、事業用の動産を幅広く補償する保険
-
偶発的な盗難・破損・水漏れなどが主な対象
-
契約方法は「包括型」と「個別指定型」の2パターン
-
免責事項や特約条件の確認が重要
さらに参照してください: