受取人(保険金受取人)

受取人(保険金受取人・うけとりにん)とは?|生命保険の基礎知識をわかりやすく解説

生命保険を契約する上でとても重要なポイントが「受取人(ほけんきんうけとりにん)」です。

誰が保険金を受け取るのかは、保険契約の根幹に関わる大切な要素で、相続や家族の生活設計にも大きく影響します。

ここでは、「受取人」の意味、役割、指定や変更の仕組み、具体例、注意点まで、初心者でもわかるようにやさしく解説します。

✅ 受取人(保険金受取人)とは?

「受取人」とは、保険事故が発生したときに、保険会社から保険金を受け取る権利を持つ人のことです。

例えば、生命保険では以下のように受取人が設定されます。

  • 死亡保険金
    → 契約者が指定した家族などが受取人

  • 医療保険の給付金(入院・手術など)
    → 原則として被保険者本人が受取人

 

✅ 保険金の支払い事由(保険事故)とは?

保険金が支払われるきっかけを「保険事故」と呼びます。

✅ 例

  • 死亡保険:被保険者が死亡

  • 医療保険:入院や手術

  • がん保険:がんの診断確定

保険事故が発生すると、受取人は保険会社に対して保険金を請求する権利を行使できます。

✅ 受取人の指定のタイミングと方法

  • 保険契約を結ぶときに契約者が指定

  • 保険期間中でも変更可能

✅ 例

  • 結婚や出産で配偶者や子どもを受取人にする

  • 離婚後に元配偶者から親や子へ変更する

 

✅ 受取人指定の具体例

イメージしやすいように、例を紹介します。

✅ 例1:若いご夫婦

  • 主契約者:夫

  • 被保険者:夫

  • 受取人:妻(死亡保険金)

✅ 例2:子育て世帯

  • 主契約者:妻

  • 被保険者:妻

  • 受取人:夫(死亡保険金)

  • 入院給付金の受取人:妻本人

✅ 例3:シングルの方

  • 主契約者・被保険者:本人

  • 受取人:両親や兄弟姉妹

 

✅ 受取人変更も可能

人生の状況が変われば、保険金を誰に渡したいかも変わるものです。
そのため、受取人は保険期間中であれば変更できます

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 被保険者の同意が必要
    → 契約者だけの一存で変更はできません

  • 保険事故が発生した後は変更不可
    → 亡くなった後に受取人を変えることはできない

 

✅ 死亡保険金と満期保険金の受取人

  • 死亡保険金
    → 契約者があらかじめ指定した人が受取人

  • 満期保険金
    → 一般的には契約者が受取人になるが、契約時に指定可能

 

✅ 受取人を指定する際の注意点

  • 法定相続人とのバランス
    → 相続トラブルを避けるためにも、家族間での話し合いが大切

  • 相続税の課税対象になる場合あり
    → 受取人の指定内容次第で税負担が変わる

  • 契約内容の確認
    → 変更手続きの方法や必要書類は保険会社ごとに異なる

 

✅ まとめ

「受取人(保険金受取人・うけとりにん)」とは、保険事故が起きたときに保険金を受け取る人のことです。

  • 死亡保険金は契約者が指定

  • 入院給付金などは原則被保険者本人

  • 契約後も状況に応じて受取人を変更可能

  • 変更には被保険者の同意が必要

家族構成やライフプランの変化にあわせて、定期的に受取人を見直すことが大切です。

さらに参照してください:

受渡日(うけわたしび)とは?|株取引の決済日をわかりやすく解説