株式投資を始めると、最初に戸惑いやすい用語のひとつが「**受渡日(うけわたしび)」**です。
株を買う・売るときは、「注文を出した日=お金のやり取りの日」ではないことがポイントです。
ここでは、受渡日の意味、約定日との違い、実際のスケジュール、注意点まで初心者にもやさしく解説します。
✅ 受渡日とは?
「受渡日」とは、**株式(有価証券)と代金を実際に受け渡す日(決済日)**を指します。
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株を買う人:代金を支払う日
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株を売る人:株式を引き渡す日
つまり、売買の「注文が成立した日(約定日)」ではなく、実際にお金と株を交換する日が受渡日です。
✅ 約定日との違い
初心者が混乱しやすいのが「約定日」と「受渡日」の違いです。
用語 | 意味 | 例 |
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約定日 | 売買が成立した日 | 5月1日に注文して売買が成立した日 |
受渡日 | 代金と株をやり取りする日 | 約定日から起算して一定営業日後 |
✅ 株取引の基本的な受渡スケジュール
日本株の通常取引では、以下のルールがあります。
✅ 原則:T+2(約定日を含めず2営業日後)
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以前は「約定日+3営業日後(T+3)」でしたが、現在は「T+2」が主流です。
✅ 例
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約定日:月曜日
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受渡日:水曜日
※祝日を挟む場合など、営業日換算で数える点に注意。
✅ 受渡日のイメージ(具体例)
📌 例1:株を買う場合
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5月1日(月)に100株を約定(購入決定)
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5月3日(水)が受渡日
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5月3日に購入代金が口座から引き落とされ、株式が保有口座に入る
📌 例2:株を売る場合
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5月1日(月)に売却約定
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5月3日(水)が受渡日
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5月3日に売却代金が口座に入金され、保有株がなくなる
✅ 受渡日までに株主としての権利はどうなる?
受渡日が完了するまでは、株主名簿上の権利は移転しません。
✅ 具体的な注意点
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配当金の権利確定日:受渡日ベースで考える必要あり
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配当をもらいたい場合は「権利付き最終日(配当確定日から逆算した受渡日)」を理解することが大切
✅ 受渡日を意識すべき理由
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資金計画に直結
→ 売却代金が受け取れるのは約定日ではなく受渡日 -
株主権利確定日の把握
→ 配当・株主優待をもらうには受渡日が間に合うように買う必要
✅ まとめ
「受渡日(うけわたしび)」とは、**株式取引で実際に証券と代金を受け渡す日(決済日)**のことです。
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約定日:売買が成立した日
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受渡日:お金と株を交換する日(日本株では約定日の2営業日後が原則)
株主としての権利や配当金を受け取るには、受渡日をしっかり理解して取引を計画することが大切です。
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