株式市場のニュースや個別銘柄の解説で、
「逆日歩が発生」「品貸料がついた」
といった言葉を見かけたことはありませんか?
一見すると株の信用取引だけの話に思えますが、
逆日歩は株価の動きを歪め、日経平均株価を通じてFX相場(特に円相場)にも影響 を与えることがあります。
この記事では、
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品貸料(逆日歩)とは何か
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なぜ発生するのか
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株価に与える影響
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FXトレーダーが注意すべきポイント
を、FX初心者にもわかりやすく解説します。
品貸料(しながしりょう)/逆日歩(ぎゃくひぶ)とは?
品貸料(逆日歩) とは、
👉 信用取引の「売り方(空売り)」が負担するコスト のことです。
信用取引では、売り方は株を借りて市場で売却します。
この際、証券会社は証券金融会社を通じて株を調達しますが、
もし市場でその株が不足すると、外部から無理に調達する必要が出てきます。
その追加コストが、
品貸料(=逆日歩) です。
なぜ逆日歩が発生するのか?
逆日歩が発生する主な理由は、
空売りが急増して株が足りなくなること です。
逆日歩がつきやすい状況
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人気銘柄で空売りが集中
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株主優待・配当前で現物買いが増加
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流通株数が少ない(品薄株)
このような状況では、
売りたい人が多すぎて、貸せる株が不足 し、
逆日歩が発生しやすくなります。
品貸料(逆日歩)の仕組み
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1株あたり〇円、という形で表示
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売り方が支払う
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買い方(信用買い)に支払われる
つまり、
売り方にとってはコスト
買い方にとっては受取金
という仕組みです。
逆日歩は「毎日」発生する点に注意
重要なポイントは、
株不足が解消されない限り、逆日歩は毎日かかる という点です。
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平日だけでなく
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土日・祝日も含めて日数分加算
そのため、信用売りをしている投資家は、
「株価が下がらない+逆日歩が積み上がる」
という非常に不利な状況に追い込まれることがあります。
逆日歩が株価に与える影響
売り方の買い戻しが増えやすい
逆日歩が続くと、
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コスト負担が重くなる
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早く手仕舞いたい
という心理が働き、
売り方の買い戻し(ショートカバー)が増加 します。
株価が下がりにくくなる理由
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買い戻し=買い注文
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下落局面でも支えになりやすい
結果として、
👉 「悪材料が出ているのに株価が下がらない」
という現象が起こることがあります。
FXトレーダーが知っておくべき理由
日経平均株価への影響
逆日歩がつく銘柄は、
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値がさ株
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日経平均構成銘柄
であることも多く、
1銘柄の動きが日経平均を大きく動かす ケースがあります。
FX(円相場)への波及
一般的に、
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日経平均が底堅い
→ リスクオン
→ 円安(ドル円上昇)
という流れになりやすいため、
「なぜ株が下がらないのか?」
→ 実は逆日歩が原因
という背景を理解しておくことは、
FXの無駄な逆張りを避ける上で非常に重要 です。
つなぎ売りと逆日歩の落とし穴
つなぎ売りとは?
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株主優待・配当を取りたい
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権利落ち後の下落が怖い
そこで、
👉 現物株を保有しつつ、同じ銘柄を信用売りする
これが「つなぎ売り」です。
思わぬ逆日歩リスク
つなぎ売りでは、
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株価変動リスクは抑えられる
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しかし 逆日歩は完全に想定外コスト になることも
特に人気優待銘柄では、
優待以上の逆日歩が発生
→ 結果的にマイナス
というケースも珍しくありません。
FX初心者が押さえておきたいポイント
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逆日歩は売り方にとって強烈なコスト
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株価の下落を抑える要因になる
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日経平均の動きが「不自然」なときのヒントになる
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FXでは円相場の背景分析に役立つ
まとめ|逆日歩を知ると相場の見え方が変わる
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品貸料(逆日歩)は信用売りのコスト
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株不足が続く限り毎日発生
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売り方の買い戻しを誘発し、株価を支えやすい
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日経平均・FX相場にも間接的に影響
FX取引では、
為替だけでなく株式市場の歪みを理解すること が
相場を一段深く読む力につながります。
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