営業保険料

営業保険料とは?仕組みや純保険料・付加保険料との違いをやさしく解説

保険を選ぶとき「営業保険料」という専門用語を目にしたことはありませんか?
でも、パンフレットを読んでもピンと来ないという方も多いはずです。

この記事では**「営業保険料とは何か」「純保険料や付加保険料との違い」「計算の仕組み」**を初心者でも理解できるようにやさしく解説します。

✅ 営業保険料とは?

営業保険料(えいぎょうほけんりょう)とは、保険契約者が毎月や毎年、保険会社に実際に支払う保険料のことです。

つまり、私たちが「月払い保険料は5,000円です」と説明を受けたときの「5,000円」が営業保険料です。

✅ 【ポイント】
営業保険料 = 純保険料 + 付加保険料

このように営業保険料は2つの要素に分解できます。

✅ 純保険料とは?

営業保険料を構成する「純保険料」とは、将来の保険金支払いにあてられる原価部分のことです。

保険会社は、契約者が支払った純保険料を積み立て、死亡保険金や満期保険金などを支払うための財源にします。

  • 5,000円の営業保険料のうち、3,500円が純保険料

  • その3,500円は将来の保険金支払いに積み立てられる

純保険料は保険の保障そのもののコストであり、会社の利益や営業経費などは含まれていません。

✅ 付加保険料とは?

営業保険料のもう一つの要素が「付加保険料」です。
これは保険会社が保険事業を運営するための経費部分をカバーします。

具体的には、以下のようなコストを含みます。

  • 営業職員の人件費

  • 事務手続きの費用

  • 広告宣伝費

  • 会社の利益

✅ 予定事業費率を基に算出
付加保険料は、契約時に設定された「予定事業費率」という基準で計算されます。

✅ 営業保険料の計算の基礎「3つの予定率」

生命保険の保険料は、以下の「予定率」を使って計算されます。

予定率 役割
予定死亡率 どのくらいの確率で保険金を支払うかを予測
予定利率 保険料を運用して得る予定の利回り
予定事業費率 事業運営にかかる費用を予測

これらを基に純保険料と付加保険料を決め、合計したものが私たちが実際に支払う営業保険料です。

✅ 具体的なイメージ(シミュレーション例)

たとえば、30歳男性が終身保険に加入し、月払いの営業保険料が5,000円の場合。

  • 純保険料:3,500円
     → 保険金の財源として積立

  • 付加保険料:1,500円
     → 営業経費や事務費用など

このように営業保険料は**「保障の原価部分」+「運営経費部分」**の合計で成り立っています。

✅ まとめ

  • 営業保険料とは:保険契約者が実際に支払う保険料

  • 内訳は:純保険料(将来の保険金の財源)+ 付加保険料(運営経費など)

  • 計算は:「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」という3つの予定率が基礎

保険料の仕組みを理解すると、保障内容と保険料のバランスをより納得して選べるようになります。
保険選びの際は、単に「安い」「高い」だけでなく、**「どの部分にお金が使われているのか」**も意識してみてください。

さらに参照してください:

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