団体保険とは

団体保険とは?仕組み・種類・メリットをわかりやすく解説

団体保険(だんたいほけん)とは、会社員や組合員など、企業や団体に所属している人が、その企業や団体を通じて加入する保険のことです。
契約者は所属する企業や団体であり、従業員や組合員は「被保険者」として保障を受けます。

団体保険の仕組み

団体保険では、企業や団体が保険会社と契約を締結し、その契約に基づいて所属メンバーが一括加入します。
特徴的なのは、個人で契約する保険よりも保険料が割安になりやすい点です。これは、団体としてまとめて契約することで、保険会社がリスクを分散できるためです。

団体保険の主な種類

団体保険には複数の形態があり、目的や対象によって種類が分かれます。

  • 団体定期保険
    従業員の死亡保障を目的とする定期型の保険。福利厚生制度の一環として導入されることが多いです。

  • 団体医療保険
    病気やケガによる入院・手術費用をカバーする保険。家族まで対象になる場合もあります。

  • 拠出型企業年金
    退職後の生活資金を確保するため、企業と従業員が掛金を出し合う制度。年金形式で受け取れます。

 

団体保険のメリット

  1. 保険料が割安
    大口契約のため、個別契約より低コストで加入可能。

  2. 加入手続きが簡単
    健康告知や診査が簡略化される場合があり、加入しやすいです。

  3. 福利厚生としての充実
    従業員や組合員の生活の安定をサポートし、組織への定着率向上にもつながります。

 

注意点

  • 退職や脱退で保障終了
    企業や団体を離れると自動的に保険が失効します。必要に応じて個人契約へ切り替える準備が必要です。

  • 保障内容は団体ごとに異なる
    同じ団体保険でも、保険金額や特約の有無は契約内容によって大きく変わります。

 

具体的な事例

たとえば、あるメーカー企業では全社員を対象に団体定期保険を導入。死亡保険金500万円が保障され、保険料は全額会社負担。さらに希望者は団体医療保険に割引価格で加入できるため、社員の多くが加入しています。

まとめ

  • 団体保険は、企業や団体を通じて契約する保険の総称

  • 種類には団体定期保険、団体医療保険、拠出型企業年金などがある

  • 保険料が割安で加入手続きも簡単だが、退職すると保障が終了する点に注意

さらに参照してください:

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