団体信用保険(団体信用生命保険)とは

団体信用保険(団信)とは?住宅ローン返済を守る仕組みと加入条件

団体信用保険(だんたいしんようほけん)、正式名称団体信用生命保険は、住宅ローンを利用する多くの人にとって欠かせない保険です。
万一、返済途中に契約者が死亡または高度障害になった場合、生命保険会社が残りのローンを肩代わりしてくれるため、遺族はローン返済から解放されます。
この保険は通称「団信(だんしん)」と呼ばれます。

団体信用保険の仕組み

  1. 契約の主体

    • 契約者・保険金受取人:住宅ローンを提供する金融機関(銀行など)

    • 被保険者:住宅ローンを借りている本人

  2. 保障の流れ

    • 被保険者に万一のことがあった場合、生命保険会社が保険金を金融機関に支払う

    • 支払われた保険金で住宅ローン残高が完済される

  3. 保険料の負担

    • 多くの民間金融機関では保険料は銀行側が負担(借入人は直接支払わない)

    • 実際には住宅ローンの金利に保険料相当分が含まれているケースが多い

 

加入の条件と注意点

  • 健康状態の告知が必要
    加入時に健康状態の告知を行い、基準を満たす必要があります。既往症などがあると加入できない場合もあります。

  • 住宅購入時に加入
    原則として、住宅ローン契約と同時に加入する必要があります。後から単独で入ることはできません。

  • 対象は住宅ローンのみ
    団信は住宅ローンの残高にのみ適用され、現金として遺族が自由に使えるわけではありません。

 

団信に加入するメリット

  • 家族の生活を守れる
    万一の場合でも、住宅ローンが完済され、遺族が返済を引き継ぐ必要がなくなります。

  • 安心してマイホームを持てる
    長期にわたるローン返済中のリスクをカバーでき、精神的な安心感が得られます。

 

団信の具体例

例:Aさんは3,000万円の住宅ローンを借入中。加入している団信の保障により、万一Aさんが返済途中で亡くなった場合、その時点のローン残高(例:2,200万円)が保険金で支払われます。結果として、家族は住宅を手放すことなく住み続けられます。

まとめ

  • 団体信用保険(団信)は、住宅ローン返済中に契約者が死亡・高度障害になった場合、ローン残高を完済する保険

  • 多くの銀行では住宅ローン契約の必須条件

  • 保険料は金融機関負担だが、健康状態の告知が必要

  • 家族の住まいを守る重要なセーフティネット

さらに参照してください:

団体生命保険とは?仕組み・特徴・加入時の注意点をわかりやすく解説