団体信用保険(だんたいしんようほけん)、正式名称団体信用生命保険は、住宅ローンを利用する多くの人にとって欠かせない保険です。
万一、返済途中に契約者が死亡または高度障害になった場合、生命保険会社が残りのローンを肩代わりしてくれるため、遺族はローン返済から解放されます。
この保険は通称「団信(だんしん)」と呼ばれます。
団体信用保険の仕組み
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契約の主体
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契約者・保険金受取人:住宅ローンを提供する金融機関(銀行など)
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被保険者:住宅ローンを借りている本人
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保障の流れ
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被保険者に万一のことがあった場合、生命保険会社が保険金を金融機関に支払う
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支払われた保険金で住宅ローン残高が完済される
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保険料の負担
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多くの民間金融機関では保険料は銀行側が負担(借入人は直接支払わない)
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実際には住宅ローンの金利に保険料相当分が含まれているケースが多い
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加入の条件と注意点
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健康状態の告知が必要
加入時に健康状態の告知を行い、基準を満たす必要があります。既往症などがあると加入できない場合もあります。 -
住宅購入時に加入
原則として、住宅ローン契約と同時に加入する必要があります。後から単独で入ることはできません。 -
対象は住宅ローンのみ
団信は住宅ローンの残高にのみ適用され、現金として遺族が自由に使えるわけではありません。
団信に加入するメリット
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家族の生活を守れる
万一の場合でも、住宅ローンが完済され、遺族が返済を引き継ぐ必要がなくなります。 -
安心してマイホームを持てる
長期にわたるローン返済中のリスクをカバーでき、精神的な安心感が得られます。
団信の具体例
例:Aさんは3,000万円の住宅ローンを借入中。加入している団信の保障により、万一Aさんが返済途中で亡くなった場合、その時点のローン残高(例:2,200万円)が保険金で支払われます。結果として、家族は住宅を手放すことなく住み続けられます。
まとめ
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団体信用保険(団信)は、住宅ローン返済中に契約者が死亡・高度障害になった場合、ローン残高を完済する保険
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多くの銀行では住宅ローン契約の必須条件
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保険料は金融機関負担だが、健康状態の告知が必要
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家族の住まいを守る重要なセーフティネット
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