団体定期保険(だんたいていきほけん)とは、企業などの団体に所属する人の死亡保障を目的として、福利厚生制度の一環として加入する定期保険のことです。
「企業保険」の一つとして、多くの中堅・大企業で導入されています。
団体定期保険の仕組み
団体定期保険は、企業が保険契約者となり、従業員を被保険者として一括加入します。
そのため、個人で生命保険に加入するよりも保険料が割安になるケースが多く、手続きも簡単です。
基本的な流れは以下の通りです。
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企業が保険会社と契約を締結
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在籍する従業員が自動的に被保険者となる(加入手続きが不要な場合も)
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保険期間は1年更新が一般的
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保険金は、従業員が死亡または高度障害になった際に、指定の受取人に支払われる
保険期間と更新
団体定期保険は「定期型」のため、保険期間は通常1年間で、毎年自動更新されます。
従業員が会社を退職した場合は、その時点で保障も終了します。
主な特徴
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福利厚生の一環
従業員やその家族の生活を守るための保障制度として位置づけられています。 -
割安な保険料
団体一括契約により、個別契約より保険料が安くなる傾向があります。 -
健康告知が簡略化
大規模な団体契約では、健康状態の告知や医師の診査が不要な場合があります。
具体的な事例
例えば、ある企業の団体定期保険では、全社員が一律で死亡保険金500万円の保障を受けられます。
保険料は全額会社負担のため、社員は負担ゼロで保障を持てることになります。
もし本人が病気や事故で亡くなった場合、保険金は遺族に直接支払われ、葬儀費用や生活資金として役立ちます。
加入時の注意点
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退職で保障終了
転職や退職後は保障がなくなるため、個人の生命保険を別途検討する必要があります。 -
保障額は団体ごとに異なる
企業の契約内容によって、保険金額や特約の有無が異なります。
まとめ
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団体定期保険は、企業などの団体が従業員の死亡保障を目的に加入する定期型保険
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保険料が割安で福利厚生として提供されることが多い
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退職時には保障が終了するため、長期的な保障は別途準備が必要
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