団体生命保険とは

団体生命保険とは?仕組み・特徴・加入時の注意点をわかりやすく解説

団体生命保険(だんたいせいめいほけん)とは、企業や学校などの団体に所属する人が、その団体を通じて加入できる生命保険のことです。対象は団体の構成員本人だけでなく、その扶養家族まで広がる場合もあります。
「団体保険」や「集団保険」と呼ばれることもあります。

団体生命保険の仕組み

団体生命保険は、団体が一括して契約し、団体員はその中の一員として被保険者になります。
団体に所属している間は保障が継続しますが、団体を脱退すると保障も終了します。

主な契約の流れは以下の通りです。

  1. 団体(企業や学校)が保険会社と契約を結ぶ

  2. 構成員は団体経由で加入手続きを行う

  3. 保険料は給与天引きや団体一括払いで徴収

  4. 万一の場合は保険金が受取人に支払われる

 

主な保険商品

団体生命保険の代表的な商品には次のようなものがあります。

  • 団体定期保険
    一定期間ごとに更新される定期型保険。比較的低コストで高額保障を確保しやすいのが特徴です。

  • 拠出型企業年金
    老後の年金として受け取れる仕組みを持つタイプ。企業と従業員双方が掛金を拠出する場合があります。

 

団体生命保険のメリット

  • 保険料が割安
    団体契約のため、個人で契約するより保険料が低く抑えられることが多いです。

  • 加入しやすい
    健康告知や医師の診査が簡略化される場合があります。

  • 家族も対象にできる
    扶養家族も加入できる制度があるため、家族全体の保障を確保しやすいです。

 

注意点

  • 退職・転校で保障終了
    団体を離れた瞬間に保険がなくなるため、転職や卒業の際には新たな保険加入を検討する必要があります。

  • 保障内容は団体ごとに異なる
    団体の契約条件によって保険金額や特約が異なるため、詳細は所属団体の案内を確認しましょう。

 

具体例

例えば、大手企業A社の社員が加入している団体定期保険では、死亡保障2,000万円が年額1万円の保険料で利用可能です。個人で同等の保障を得ると年額3~5万円かかる場合もあり、団体契約の割安感がよく分かります。

まとめ

  • 団体生命保険は、団体を通じて加入する生命保険で、構成員と扶養家族が対象

  • 団体在籍中は保障が続くが、脱退と同時に終了

  • 保険料が割安で加入しやすい一方、継続性に注意が必要

さらに参照してください:

団体定期保険とは?仕組み・特徴・メリットをわかりやすく解説