団体生命保険(だんたいせいめいほけん)とは、企業や学校などの団体に所属する人が、その団体を通じて加入できる生命保険のことです。対象は団体の構成員本人だけでなく、その扶養家族まで広がる場合もあります。
「団体保険」や「集団保険」と呼ばれることもあります。
団体生命保険の仕組み
団体生命保険は、団体が一括して契約し、団体員はその中の一員として被保険者になります。
団体に所属している間は保障が継続しますが、団体を脱退すると保障も終了します。
主な契約の流れは以下の通りです。
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団体(企業や学校)が保険会社と契約を結ぶ
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構成員は団体経由で加入手続きを行う
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保険料は給与天引きや団体一括払いで徴収
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万一の場合は保険金が受取人に支払われる
主な保険商品
団体生命保険の代表的な商品には次のようなものがあります。
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団体定期保険
一定期間ごとに更新される定期型保険。比較的低コストで高額保障を確保しやすいのが特徴です。 -
拠出型企業年金
老後の年金として受け取れる仕組みを持つタイプ。企業と従業員双方が掛金を拠出する場合があります。
団体生命保険のメリット
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保険料が割安
団体契約のため、個人で契約するより保険料が低く抑えられることが多いです。 -
加入しやすい
健康告知や医師の診査が簡略化される場合があります。 -
家族も対象にできる
扶養家族も加入できる制度があるため、家族全体の保障を確保しやすいです。
注意点
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退職・転校で保障終了
団体を離れた瞬間に保険がなくなるため、転職や卒業の際には新たな保険加入を検討する必要があります。 -
保障内容は団体ごとに異なる
団体の契約条件によって保険金額や特約が異なるため、詳細は所属団体の案内を確認しましょう。
具体例
例えば、大手企業A社の社員が加入している団体定期保険では、死亡保障2,000万円が年額1万円の保険料で利用可能です。個人で同等の保障を得ると年額3~5万円かかる場合もあり、団体契約の割安感がよく分かります。
まとめ
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団体生命保険は、団体を通じて加入する生命保険で、構成員と扶養家族が対象
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団体在籍中は保障が続くが、脱退と同時に終了
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保険料が割安で加入しやすい一方、継続性に注意が必要
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