生命保険や医療保険を検討していると、「基本保険金額(きほんほけんきんがく)」という言葉を見かけることがあります。
この基本保険金額は、保険の「核」となる金額であり、契約内容や受け取れる保険金の額に大きく関わってきます。
この記事では、基本保険金額の意味や関係する用語との違い、具体的な役割について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
✅ 基本保険金額とは?
基本保険金額とは、保険契約の「主契約」における保険金額のことを指します。
たとえば生命保険では、被保険者(保障される人)が死亡した場合や高度障害になった場合に、保険会社が契約者(または受取人)に支払う保険金の基準額が「基本保険金額」です。
💡 例:基本保険金額が1,000万円の死亡保険なら、死亡時に1,000万円が支払われるのが原則です。
🧾 生命保険における「保険金」とは?
生命保険における保険金は、以下のようなケースで支払われます:
保険事故 | 支払われる保険金の種類 |
---|---|
被保険者の死亡 | 死亡保険金 |
高度障害状態になった | 高度障害保険金 |
満期まで生存した | 満期保険金(貯蓄型の場合) |
これらの**保険金の支払い基準になる金額が「基本保険金額」**です。
主契約に加え、医療特約や災害特約などの「特約」が付くこともありますが、そのベースとなる金額は基本保険金額に基づいて設計されています。
🛡️ 損害保険における保険金との違い
損害保険では、「保険金」は事故や災害によって実際に発生した損害を補償する金額のことを指します。
たとえば:
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自動車保険で事故に遭った → 修理代として保険金が支払われる
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火災保険で家が燃えた → 損害額に応じて保険金が支払われる
損害保険はあくまで「実損填補(実際に被った損害を補償する)」が原則であり、生命保険のようにあらかじめ定められた基本保険金額に基づいて支払われるわけではないという点が大きな違いです。
💬「保険金」と「保険料」の違いもおさえておこう
用語 | 意味 |
---|---|
保険金 | 保険事故が起きたときに保険会社から支払われるお金 |
保険料 | 契約者が保障を受けるために保険会社に支払うお金 |
✨ ポイント:
**保険金は“受け取るお金”、保険料は“支払うお金”**というように、方向性が真逆です。
基本保険金額が高ければ高いほど、将来の保険金も大きくなりますが、それに比例して保険料(毎月の負担)も高くなる傾向があります。
📝 具体例:基本保険金額を使ったシミュレーション
🎯 例:35歳・男性・定期死亡保険(10年満了)に加入する場合
基本保険金額:1,000万円
月額保険料:3,500円前後(※保険会社により異なる)
このように、基本保険金額は契約の設計時に決める重要な要素です。家族構成、収入、生活費などを考慮して、必要な保障額を設定することが求められます。
✅ まとめ:基本保険金額=保険の中心的な金額
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基本保険金額とは、保険契約において最も基本となる保険金の額です。
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主に生命保険の主契約で使われ、死亡・高度障害・満期などの場面での支払基準となります。
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「保険料(払うお金)」とは混同しないよう注意しましょう。
生命保険を選ぶ際は、単に月々の保険料だけを見るのではなく、どのくらいの基本保険金額が設定されているかにも注目して、バランスの取れた保障内容を検討することが大切です。
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