会社経営や法人税の話をするときに、よく耳にする言葉のひとつが「外形標準課税」です。
聞きなじみのない言葉で、複雑そうに感じる方も多いかもしれません。
しかし、外形標準課税の仕組みを理解することは、法人の税負担を把握し、経営判断に役立てる上で非常に重要です。
この記事では、外形標準課税の基本から、具体例、注意点まで初心者にもわかりやすく解説します。
外形標準課税とは何か?
外形標準課税(Uniform Standard for Levying Taxes)とは、企業の売上や資本金、従業員数などの規模に応じて課税額を算定する仕組みです。
従来の法人事業税は、利益に応じて課税される「所得比例課税」が中心でした。しかし、平成16年度から、資本金1億円超の大企業には、利益だけでなく事業規模に応じた課税を行う外形標準課税が導入されました。
外形標準課税の対象
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資本金1億円を超える法人
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売上高・資本金・従業員数に基づいて課税額が決定される
外形標準課税の計算方法(簡単な例)
外形標準課税は、次の3つの基準を組み合わせて課税額を決めます。
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資本金等基準
資本金や出資額に応じた一定の課税額。 -
付加価値基準
従業員給与や利益、利息、地代などから算出される付加価値に応じて課税。 -
従業員数基準
従業員数に応じて一定額を課税。
たとえば、ある資本金2億円、従業員50人の会社がある場合、それぞれの基準に応じて課税額が計算され、合計が法人事業税として課税されます。
導入の背景とメリット
背景
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従来の利益比例課税では、赤字でも一定の税負担が軽い企業があり、大企業の税負担の公平性が問題視されていました。
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外形標準課税を導入することで、事業規模に応じた公平な課税を実現。
メリット
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大企業の税負担の公平性が向上
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利益が出ていなくても、事業規模に応じて一定の税収を確保できる
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経営者にとっては、規模拡大の際に税負担を前もって把握できる
注意点
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中小企業には原則として適用されない
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利益が少ない場合でも、規模が大きいと課税額が一定額発生する
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節税対策として、資本金や従業員数の調整を検討する企業もあるため、税理士と相談することが重要
まとめ
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外形標準課税は、事業規模に応じて課税する法人事業税の仕組み
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資本金・売上・従業員数を基準に課税額が決まる
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導入により、大企業の税負担の公平性が向上
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経営判断や税務戦略を考える上で、外形標準課税の理解は不可欠
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