定期保険(ていきほけん)とは、
あらかじめ定められた一定期間だけ死亡や高度障害の保障を受けられる生命保険です。
保障期間と保険料の払込期間は同じで、10年・20年などの「年満了型」や、60歳まで・65歳までといった「歳満了型」があります。
1. 定期保険の基本構造
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保障期間が決まっている
例:10年契約であれば、その期間内に亡くなった場合に保険金が支払われます。期間を過ぎると保障は終了します。 -
満期保険金はない
満期まで生存してもお金は戻らない「掛け捨て型」が一般的です。 -
保険料が割安
終身保険などと比べて、同じ保障額なら保険料は低めに設定されます。
2. 更新制度について
保険期間満了時には、所定の条件を満たせば更新が可能です。
ただし、更新後は契約時より年齢が上がっているため、同じ保障内容でも保険料は上昇します。
例:30歳で10年満了型に加入 → 40歳で更新する場合、40歳時点の保険料水準が適用されるため負担額が増える。
3. 定期保険が向いているケース
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小さい子どもがいる家庭で、教育費や生活費の保障を確保したいとき
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住宅ローン返済中など、一定期間だけ大きな保障が必要なとき
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保険料負担を抑えて高額な死亡保障を準備したいとき
4. メリット
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保険料が安い
同じ保障額なら終身保険より割安に契約できる。 -
大きな保障額を確保しやすい
1,000万円以上など、高額な保障を低コストで持てる。 -
目的に合わせた期間設定が可能
教育費が必要な時期やローン期間に合わせて契約できる。
5. 注意点・デメリット
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満期時に保障がなくなる
期間終了後は保険金が出ないため、必要に応じて更新や新契約が必要。 -
更新後は保険料が上がる
年齢や健康状態によっては、更新できても負担が大きくなる。 -
掛け捨て型のため満期返戻金はない
資産形成目的ではなく、純粋な保障目的の保険。
6. まとめ
定期保険は、
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必要な期間だけ大きな保障を準備できる
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保険料を抑えやすい
といったメリットがある一方、保障期間終了後は何も残らないため、将来の見直し計画が重要です。
特に、子育て世帯や住宅ローン返済中の方には有効な選択肢ですが、更新時の保険料上昇や健康状態による加入制限も踏まえて検討しましょう。
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