定期保険特約(ていきほけんとくやく)とは、
生命保険の主契約に追加できる「定期保険」のオプション(特約)のことです。
一定期間だけ死亡や高度障害に対して保障を上乗せでき、掛け捨て型が一般的です。
1. 定期保険特約の基本
主契約と特約の関係
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主契約 … 生命保険の基本部分(終身保険や養老保険など)
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特約 … 主契約に任意で追加できる保障。主契約の内容を補強する役割。
定期保険特約は、この「特約」にあたるもので、主契約が満了すると特約も終了します。
2. 定期保険特約の仕組み
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保障期間はあらかじめ決まっており、その期間中に被保険者が死亡または高度障害になった場合に保険金が支払われます。
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保険期間中であれば、どの時点で亡くなっても同じ金額の保険金が支払われるのが一般的です。
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掛け捨て型が多く、満期保険金はありません。
3. 利用されるシーンの例
例1:子育て期の保障強化
終身保険を主契約として持ちながら、子どもが独立するまでの期間だけ定期保険特約で保障額を上乗せ。
例2:住宅ローン返済中の備え
ローン完済までの間、死亡リスクに備えて大きな保障を確保。
4. メリット
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低コストで保障を上乗せできる
主契約を大きく変更せずに、高額な保障を確保できる。 -
必要な期間だけ保障を増やせる
子育てやローン返済中など、特定の時期だけ保険金額を厚くできる。 -
契約管理が一本化できる
主契約とセットで契約するため、更新や支払い管理がしやすい。
5. 注意点・デメリット
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主契約が満了すると特約も終了
主契約に依存しているため、特約だけを継続することはできない。 -
掛け捨て型のため満期返戻金はない
資産形成目的ではなく、純粋な保障のための制度。 -
更新時に保険料が上がる可能性
年齢や契約条件によっては、同じ保障額でも保険料が上昇する。
6. まとめ
定期保険特約は、主契約の保障を必要な期間だけ強化できる便利な仕組みです。
低コストで高額な保障を確保できる反面、主契約が終了すると特約も消滅するため、保障が途切れないよう将来の見直しが重要です。
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