定期保険特約付養老保険(ていきほけんとくやくつきようろうほけん)**とは、
「養老保険」に定期保険の特約(オプション)を組み合わせた保険のことです。
主契約である養老保険は、一定期間の契約期間中に死亡した場合は死亡保険金が、満期まで生存した場合は満期保険金が支払われる「生死混合保険」の代表格です。
しかも、満期保険金は死亡保険金と同額になるのが一般的。
ここに「定期保険特約」を付けることで、満期までの期間中により大きな死亡保障を追加できる仕組みになっています。
養老保険と定期保険の基本
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養老保険
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一定期間の保障と満期時の貯蓄性を兼ね備える
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死亡保険金=満期保険金
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保険料はやや高め(貯蓄性があるため)
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定期保険
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一定期間だけ死亡保障が続く
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保険期間中に死亡した場合のみ死亡保険金が支払われる
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満期保険金はない(貯蓄性なし)
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掛け捨て型のため、同額の保障なら保険料は安め
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定期保険特約付養老保険の特徴
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保障額を増やせる
養老保険の死亡保険金に、定期保険特約の保障額が上乗せされます。
例えば、養老保険で1,000万円の保障があり、定期保険特約で2,000万円を追加すれば、契約期間中の死亡保障は合計3,000万円になります。 -
ライフステージに合わせた設計が可能
子育て期や住宅ローン返済中など、高額な保障が必要な時期に合わせて契約できます。 -
満期時は養老保険部分だけが満期金として戻る
定期保険特約分は掛け捨てなので、満期金は発生しません。
メリットとデメリット
メリット
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高額な死亡保障を低コストで追加できる
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養老保険の貯蓄性と定期保険の保障性を両立
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家族の生活保障を手厚くできる
デメリット
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定期保険特約分は満期返戻金がない(掛け捨て)
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養老保険部分の保険料は、同じ保障額の定期保険より高め
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特約期間終了後は保障額が減る可能性がある
具体例でイメージ
例えば、35歳男性が「養老保険(1,000万円、20年満期)」に加入し、定期保険特約(2,000万円、20年)を付けた場合:
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契約期間中に死亡 → 合計3,000万円が遺族に支払われる
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満期まで生存 → 養老保険の満期保険金1,000万円が本人に支払われる(特約分は返金なし)
まとめ
定期保険特約付養老保険は、
「貯蓄性のある養老保険」に「高額な死亡保障」をプラスできる便利な保険です。
子育てや住宅ローン返済など、大きな保障が必要な時期に適していますが、特約部分は掛け捨てである点を理解した上で契約することが大切です。
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