定額保険(ていがくほけん)とは、保険会社の運用成果に関係なく、保険金額・給付金額・年金額があらかじめ決まっている保険のことを指します。
契約時に受け取る金額が確定しているため、将来の生活設計が立てやすく、資産運用の知識がない方やリスクを避けたい方に向いています。
定額保険と変額保険の違い
定額保険の反対にあたるのが変額保険(へんがくほけん)です。
項目 | 定額保険 | 変額保険 |
---|---|---|
保険金額 | 一定額(契約時に確定) | 運用成果により増減 |
運用方法 | 保険会社が安全資産中心で運用 | 株式や債券などを積極的に運用 |
リスク負担 | 契約者は運用リスクを負わない | 契約者が運用リスクを負う |
メリット | 金額が変わらず安心 | 運用が好調なら保険金が増える可能性 |
デメリット | インフレに弱い | 元本割れの可能性がある |
変額保険では、保険会社が株式や債券などの資産を運用し、その成果によって将来の保険金や解約返戻金が増減します。運用実績が悪ければ減額されることもありますが、死亡保険の場合は最低でも「基本保険金」分は受け取れる仕組みが一般的です。
定額保険のメリット
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将来の金額が確定している安心感
受け取れる金額が契約時点で決まっているため、ライフプランを立てやすい。 -
投資リスクがない
株価や金利の変動によって受取額が変わらないため、市場の動きに不安を感じる必要がない。 -
保守的な資産形成に向く
元本の安全性を重視する人や、長期的な安定を求める人に適している。
定額保険を選ぶときの注意点
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インフレリスク
将来、物価が上がると、固定額の保険金では購買力が下がってしまう可能性があります。 -
運用益を期待できない
変額保険のように運用が好調な場合でも、受取額が増えることはありません。
まとめ
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定額保険は、運用成果に関わらず保険金額や年金額が一定の保険
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安心感がある反面、インフレや運用益のチャンスを逃すデメリットも
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変額保険はリスクもあるが、運用次第で受取額が増える可能性がある
自分のライフプラン・リスク許容度・将来の物価変動への考え方を踏まえて、定額型と変額型を選ぶことが大切です。
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