後期高齢者医療制度とは

後期高齢者医療制度とは?わかりやすく解説|対象年齢・自己負担・仕組みを知ろう

高齢になると、健康面の不安が増えるとともに、医療費の負担も気になるものですよね。
そんな中、高齢者の医療費を支える仕組みとして整備されているのが 「後期高齢者医療制度」 です。

この記事では、制度の対象者や医療費の自己負担割合、加入のタイミングなど、初心者にもわかりやすく解説します。

🔍 後期高齢者医療制度とは?

「後期高齢者医療制度(こうきこうれいしゃいりょうせいど)」は、原則として75歳以上の方を対象にした公的医療保険制度です。

2008年に導入され、それまでの「老人保健制度」に代わる形でスタートしました。

💡【ポイント】
65歳以上でも、一定の障害があると認定された方は対象になります。

👤 対象者と加入の流れ

区分 加入時期
原則の対象者 満75歳になった月の翌月から自動加入
障害認定のある方 65歳以上で自治体に認定申請し、認可された場合に加入

加入手続きは原則不要で、自動的に今までの健康保険や共済組合などから脱退し、後期高齢者医療制度に移行します。

💰 医療費の自己負担はいくら?

医療機関で支払う自己負担割合は、以下のとおりです。

所得状況 自己負担割合
一般的な所得の方 1割
現役並み所得の方(年収約370万円以上) 3割

🔎 高額療養費制度も適用されるため、医療費が一定額を超えた場合は、超過分が払い戻される仕組みもあります。

🏥 どんな給付が受けられるの?

基本的には、これまでの健康保険と同様の給付内容が受けられます。
たとえば…

  • 診察・治療・手術などの医療サービス

  • 入院費用

  • 高額療養費の支給

  • 訪問看護や在宅医療

旧・老人保健制度と基本的に同様の内容が引き継がれています。

💡 こんな場面に注意!

✅ 75歳の誕生日を迎えると…

誕生日の翌月1日から自動的に制度が切り替わるため、保険証も変わります。市区町村から送られてくる「後期高齢者医療被保険者証」を忘れずに確認しましょう。

✅ 65〜74歳で障害がある場合

加入には自治体への申請が必要です。認定条件は各自治体で異なるため、早めに相談しておくのが安心です。

📌 まとめ|後期高齢者医療制度のポイント

  • 対象は原則75歳以上(障害がある方は65歳以上)

  • 加入は自動的に切り替わる

  • 自己負担は原則1割(高所得者は3割)

  • 高額療養費制度も継続して利用可能

高齢期の医療を安心して受けられるようにするための制度です。
該当する年齢になったら、保険証や通知をよく確認して、スムーズに制度を活用できるようにしましょう。

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