保険に加入していると、病気やけがの際に保険金や給付金を受け取ることがありますよね。
そんなとき、気になるのが「このお金に税金はかかるの?」という疑問です。
この記事では、保険と関係の深い税金のひとつ 「所得税」 について、初めての方にもわかりやすく解説します。
✅ 所得税とは?
所得税(しょとくぜい)とは、1年間(1月1日~12月31日)に得た所得に対してかかる、国の税金です。
ここで言う「所得」とは、単なる「収入」のことではありません。
▶ 所得=収入 - 経費や控除
たとえば、フリーランスの方が100万円の収入を得たとしても、仕事に使ったパソコン代や交通費などの「必要経費」が30万円かかった場合、所得は以下のように計算されます。
所得:100万円 − 30万円(経費)= 70万円
さらに、基礎控除や医療費控除などが適用されると、実際に課税される金額はもっと少なくなる可能性があります。
✅ 保険金・給付金にも所得税がかかることがある?
保険で受け取るお金には、以下のような種類があります。
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医療保険の入院給付金
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がん保険の診断給付金
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生命保険の死亡保険金
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学資保険の満期金 など
これらのお金が課税されるかどうかは、誰が契約者で、誰が被保険者・受取人なのか、また保険の種類によって異なります。
▼ 所得税がかかるケースの一例
例えば、契約者・被保険者・受取人がすべて同一人物である医療保険で入院給付金を受け取った場合、このお金は「一時所得」として所得税の対象になる可能性があります。
ただし、一時所得には50万円の特別控除があるため、年間で受け取った一時所得の合計が控除額を超えない限り、実質的に税金がかからないケースも多くあります。
✅ 所得税以外にも注意したい税金
保険金や給付金に関しては、所得税のほかにも以下のような税金が関わってきます。
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住民税:所得税と同様に、所得に応じて市区町村に納める税金
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相続税:死亡保険金などを相続した場合にかかる税金
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贈与税:第三者から保険金を贈与されたような形になる場合にかかる税金
どの税金がかかるかは、「契約者・被保険者・受取人の関係」で変わります。
そのため、保険契約を結ぶ前に税金の仕組みを確認しておくことがとても重要です。
🔍 まとめ:保険と所得税の関係を正しく理解しよう
所得税は、年間の「所得」に対してかかる税金であり、保険金や給付金がその対象になることもあります。
とくに契約者・被保険者・受取人の組み合わせや、保険の種類によって課税の有無が変わるため、注意が必要です。
保険を上手に活用するには、保障内容だけでなく、税金の知識もあわせて押さえておくことが大切です。
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