自動車保険の特約の中でも、事故後の治療に関して早期に保険金を受け取れるのが「搭乗者傷害保険(部位・症状別払い)」です。
この記事では、その仕組みやメリット、注意点、そして日額払いタイプとの違いまで、初心者にもわかりやすく解説します。
搭乗者傷害保険(部位・症状別払い)とは
搭乗者傷害保険(部位・症状別払い)は、搭乗者傷害保険の支払い方式のひとつです。
契約している車に搭乗中の事故でケガを負い、入院や通院をした場合に、受傷部位(例:首・肩・腕・腰など)や症状の程度に応じて、あらかじめ決められた定額の保険金が支払われます。
補償の仕組み
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事故後、入院・通院が必要なケガをした場合に対象
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支払額は「受傷部位」と「症状の程度」によってあらかじめ決定
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入通院期間や治療費の実額ではなく、契約時に定めた金額を受け取れる
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医師の診断に基づき、条件が確認されれば比較的早く支払われる
メリット
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支払いが早い
入通院期間や治療費の明細を待たず、受傷部位と症状が確認されればすぐに保険金が支払われるため、事故直後の生活資金確保に役立ちます。 -
保険料が安い
定額払いのため、同じ補償額の日額払いタイプに比べて保険料を抑えられることが多いです。 -
過失割合に関係なく支払い
自損事故や相手側の過失が少ない場合でも支払い対象になります。
注意点
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実際にかかった治療費が保険金額を上回っても差額は自己負担
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入通院期間が長引いても追加で受け取れるわけではない
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補償額は契約時の設定に依存するため、十分な金額に設定しておく必要あり
日額払いとの違い
支払い方式 | 特徴 | 向いている人 |
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部位・症状別払い | 受傷部位・症状に応じて定額支給。支払いが早く、保険料が安い | 短期治療・早期支給を重視する人 |
日額払い | 入院・通院日数に応じて支給。長期治療の場合は補償が手厚い | 入院・通院が長引く可能性がある人 |
まとめ
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搭乗者傷害保険(部位・症状別払い)は、事故によるケガの受傷部位や症状に応じて定額で保険金が支払われる方式
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保険料が安く、支払いも早いのがメリット
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長期治療の場合は日額払いの方が補償が手厚くなる場合もある
自分や家族の運転状況、事故後に重視したいポイント(支払いの早さか、補償の厚さか)を踏まえて、日額払いとの比較をしながら選ぶことが大切です。
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