老後の生活設計や生命保険の商品を検討しているときに出てくる言葉のひとつが「有期年金(ゆうきねんきん)」です。
「年金」と聞くと国の公的年金を思い浮かべる方も多いですが、保険商品としての年金にはいくつか種類があり、その中で代表的なものが「有期年金」と「終身年金」「確定年金」です。
本記事では、有期年金の仕組みやメリット・デメリットを初心者にもわかりやすく解説し、他の年金との違いも整理します。
有期年金とは?
有期年金とは、10年・20年など、あらかじめ定められた期間だけ年金が支給される仕組みのことをいいます。
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受け取り期間は「一定期間」に限定
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受取人(被保険者)が死亡した時点で支払いは終了
たとえば「10年有期年金」で契約していた場合、受取人が5年後に死亡すれば、その時点で支給はストップします。
終身年金との違い
有期年金とよく比較されるのが「終身年金」です。
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終身年金:被保険者が生きている限り、一生涯年金を受け取れる
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有期年金:定められた年数(10年・20年など)のみ受け取れる
ただし、終身年金でも受取人が亡くなった時点で支給は終了します。つまり「一生涯もらえるかどうか」は、その人が長生きするかどうかに左右されます。
👉 長生きリスクに備えたい人は「終身年金」
👉 計画的に資金を使いたい人は「有期年金」
という選び方が一般的です。
確定年金との違い
有期年金と似ている制度に「確定年金」があります。
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有期年金:受取人が死亡したら、その時点で支払い終了
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確定年金:契約で定めた期間(10年・20年など)は必ず支給される。受取人が亡くなった場合は、残りの期間分を遺族に一時金で支払う
例:10年確定年金の場合
契約から3年で受取人が亡くなった → 残り7年分は遺族に支給
一方で「10年有期年金」の場合は、死亡した時点で終了となり、残りの年数は支払われません。
有期年金のメリット・デメリット
メリット
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一定期間、計画的に年金を受け取れる
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終身年金よりも受取額が大きくなる傾向がある
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ライフプラン(子どもの教育費や住宅ローン返済など)に合わせて期間を設定できる
デメリット
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受取人が早く亡くなると、受け取れる総額が少なくなる
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確定年金と違い、遺族に支払われない場合がある
まとめ
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有期年金とは:一定期間(10年・20年など)だけ年金を受け取れる制度
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終身年金との違い:終身年金は生涯受け取れるが、有期年金は期間限定
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確定年金との違い:有期年金は死亡時に終了、確定年金は残りを遺族が受け取れる
ライフプランや家族構成、老後の資金計画に応じて、「有期年金」「終身年金」「確定年金」を選ぶことが大切です。
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