生命保険には 「有配当保険」と「無配当保険」 があります。
そのうち「有配当の保険(有配当保険)」とは、契約者が一定の条件を満たすと 配当金を受け取れる仕組みのある保険 のことです。
本記事では、有配当保険の基本、仕組み、無配当保険との違い、メリット・デメリットを初心者向けにわかりやすく解説します。
有配当保険とは?
有配当保険とは、生命保険会社の運用成績や経営状況が良かった場合に、契約者へ 配当金 として利益の一部が還元される保険です。
ポイント
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契約者に利益を分配する仕組みがある
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配当金は必ずもらえるわけではない(運用や実績による)
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契約後すぐではなく、数年後から配当が発生する
有配当保険の種類
有配当保険には大きく2つのタイプがあります。
1. 3利源配当タイプ
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配当の基準:予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つ
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実際の数値が予定より良かった場合に配当金が発生
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配当開始:契約後3年目から
例:
予定していたよりも死亡率が低かったり、運用益が良かった場合、その差額が剰余金となり契約者に配当されます。
2. 利差配当タイプ
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配当の基準:予定利率のみ
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運用利回りが予定より良かった場合に配当金が発生
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配当開始:契約後6年目から、以後5年ごとに配当
例:
予定利率が2%だったが、実際の運用利回りが3%だった場合、その差が配当に反映されます。
有配当保険と無配当保険の違い
項目 | 有配当保険 | 無配当保険 |
---|---|---|
保険料 | 高め | 割安 |
配当金 | 受け取れる可能性あり | なし |
保険設計の自由度 | 将来の還元が期待できる | 保証内容がシンプル |
向いている人 | 安定的に長期間加入する人 | コストを抑えてシンプルに備えたい人 |
有配当保険のメリット・デメリット
メリット
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将来、配当金を受け取れる可能性がある
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長期的に加入することでトータルコストを抑えられる場合がある
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インフレなどでお金の価値が変動した場合の備えになる
デメリット
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無配当保険に比べて保険料が高め
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配当金は必ずもらえるわけではない(経営状況に左右される)
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仕組みが複雑で初心者にはわかりにくいことも
まとめ
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有配当保険とは:契約者に配当金を還元する仕組みのある保険
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種類:3利源配当タイプ(契約後3年目から)と利差配当タイプ(契約後6年目から)
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無配当保険との違い:有配当は配当金がある分、保険料が高め
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選び方のポイント:長期加入で将来的な還元を期待するなら有配当、シンプルでコスト重視なら無配当
有配当保険は「長期的に安心を持ちたい」「将来の配当も楽しみにしたい」という方に向いています。
一方、保険料をなるべく抑えたい方は無配当保険の方が合っている場合もあります。
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