有配当保険とは

有配当保険とは?仕組み・種類・メリットをわかりやすく解説

生命保険には 「有配当保険」と「無配当保険」 があります。
そのうち「有配当保険」とは、契約者に対して 配当金が支払われる可能性のある保険 のことです。

「せっかく保険に入るなら少しでも還元があった方がいい」と考える方に人気ですが、仕組みが複雑で分かりにくい面もあります。
本記事では、有配当保険の基本、種類、無配当保険との違い、メリット・デメリットを初心者向けに解説します。

有配当保険とは?

有配当保険は、生命保険会社の運営実績が予定より良かった場合に、利益の一部を「配当金」として契約者に還元する仕組みのある保険 です。

ただし、配当金は毎年必ず出るものではなく、会社の運営成績や経済状況によって変動します。

有配当保険の種類

有配当保険には、大きく分けて2つのタイプがあります。

1. 3利源配当タイプ

  • 基準:予定死亡率・予定利率・予定事業費率の3つ

  • 実際の数値が予定より良ければ剰余金(利益)が発生

  • 契約後3年目から配当対象

👉 例:予定より死亡率が低く、保険会社が支払う保険金が少なかった場合、その差が契約者に配当される。

2. 利差配当タイプ

  • 基準:予定利率(運用利回り)のみ

  • 運用実績が予定利率を上回ったときに配当が発生

  • 契約後6年目から、5年ごとに配当

👉 例:予定利率2%に対し、実際の運用利回りが3%だった場合、その差分が配当に回る。

有配当保険と無配当保険の違い

項目 有配当保険 無配当保険
保険料 高め 割安
配当金 あり(ただし変動あり) なし
将来の還元 期待できる シンプルで安定
向いている人 長期的に加入し、将来の還元も重視する人 保険料を抑えてシンプルに備えたい人

有配当保険のメリット・デメリット

メリット

  • 将来的に配当金を受け取れる可能性がある

  • 長期的にみると実質的な保険料負担が軽減されることも

  • インフレや金利上昇にある程度対応できる

デメリット

  • 無配当保険に比べて保険料が高め

  • 配当は保証されていないため不確実性がある

  • 仕組みが複雑で初心者には分かりにくい

 

まとめ

  • 有配当保険とは:配当金を契約者に還元する可能性のある生命保険

  • 種類:3利源配当タイプ(契約後3年目~)、利差配当タイプ(契約後6年目~)

  • 違い:無配当保険に比べて保険料は高いが、将来の還元が期待できる

  • 選び方のポイント

    • 将来の配当金も含めて長期的な安心を重視するなら「有配当保険」

    • 保険料の安さやシンプルさを重視するなら「無配当保険」

さらに参照してください:

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